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8月台風・倒木などで輸送混乱
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輸送混乱に関する申し入れ(抜粋) 1.8月の台風に伴う輸送混乱に関して、次の点を明らかにすること。 (1)運転再開後、倒木等により列車抑止が多発して輸送混乱が拡大する事態になったことについて、安全確認をどのような手段で行ったのか具体的に明らかにすること。 (3)退勤時間を大幅に過ぎて深夜・未明まで乗務させた運転士に対して、その日の常務や予備勤務を指示するという不当な業務指示が行われているが、このような対応は運転保安上認められないことから、今後、このような対応は絶対に行わないこと。 3.今回の台風においては、バス代行が全く行われていない状況であったが、なぜ、バス代行を行わなかったのか、会社の見解を明らかにすること。また、今後の輸送混乱時における代替輸送の考え方について会社の考えを明らかにすること。 |
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8月22日の状況は次のとおりだ。
9時から鹿島線、9時10分から内房線の君津〜安房鴨川駅間を規制。その他の線区も、13時から暴風のため抑止手配が行われた。
規制解除は、18時に内房線の千葉〜君津駅間、18時10分に外房線の千葉〜安房鴨川駅間、成田線の千葉〜成田空港駅間、19時40分に成田線の成田〜我孫子駅間、21時10分に成田線の成田〜銚子駅間、21時30分に総武本線の佐倉〜成東駅間、22時20分に総武本線の成東〜銚子駅間、0時に内房線の君津〜安房鴨川駅間で行われた。
「保安列車という考えはない」
運転再開にあたっての安全確認について千葉支社は、「初列車(回送)の運転士一人により確認させた」と回答してきた。すでに木が倒れて接触限界を超えているにも関わらず、運転士一人に安全確認を行わせたのだ。
以前であれば、保安列車を用いて施設の担当者等が上下線共に確認した上で運行を再開させていた。しかし会社は、「今は保安列車という考えはない」「あくまで初列車または営業列車でも行う」と回答する状況だ。
しかし、初列車での確認では複線の場合、一方向の列車だけでは上下線の安全は確認することはできない。実際、当日も運行を再開したが倒木がみつかり、何度も停車せざるをえないといったことが起こった。二次災害、三次災害が引き起こされかねない危険な状態だったのだ。
これについて会社は、あくまで「初列車で行う」との回答を行うのみであった。
安全確認の責任を運転士個人に押し付けた上に、安全を無視し運行を何より優先するというのだ。乗務員や乗客の命がかかっているにも関わらずだ!
合理化・金儲けのために鉄道の安全を切り捨てる会社の対応を許すことは絶対にできない。
列車削減でバス手配できず
また、今回の輸送混乱では、バス代行が一切行われなかった。これについて会社は、「乗客救済用のバス手配は行う。しかし、代行バスという考えはない」と回答した。
これまで会社は、地方ローカル線を次々に削減する一方で、「輸送混乱時はバス代行で対応する」としてきた。
しかし、列車が削減されれば、それに合わせてきた路線バスも削減されるのは当然だ。その結果、今回のように「手配するバスがない」という事態が引き起こされた。JRのローカル線切り捨ては、まさに地域で生きることそのものの切り捨てなのだ。
会社は3月ダイ改で、千葉〜館山間の直通列車廃止を画策している。狙われているのは、単なる地方ローカル線切捨てというレベルを超えた攻撃だ。
この問題を曖昧にすることは絶対にできない。3月ダイ改合理化・地方ローカル線切り捨て粉砕! 反合・運転保安闘争を強化して闘い抜こう。