第45回定期大会に向けて
貨物における闘いの課題
鉄路寸断!
度重なる台風被害によって北海道・十勝地方との鉄路が寸断され、本格的な秋の収穫期を前に、農産物が出荷できない状態になっている。
石北線上川〜白滝間及び根室線新得〜芽室間で、橋梁流失等が複数個所で発生し現在も不通となっている。十勝地方は国内のジャガイモの約3割を生産する。トラックと船舶による代行輸送を実施しているが、復旧見込みは未定となっている。国鉄分割・民営化以降、施設の維持・管理の基礎的・基本的なメンテナンスが十分になされてきたとは言い難い。これこそ分割・民営化の矛盾の象徴だ。
会社は「今年度の鉄道事業黒字化を諦めない」というが、現場労働者への犠牲転化を許してはならない。
一番の課題は!
一番の課題は、「満55才に到達した社員の基本給月額は、その者の55才到達月における基本給月額に70/100を乗じて得た額」とする「60歳定年実施に伴う社員規程」と、千葉県では60歳以降の基本賃金が15万円となる「嘱託社員就業規則」を廃止し、65歳までの定年延長を実現することだ。
これは、貨物に働く労働者に対する低賃金政策の最たるものだ。業務内容は何一つ変わらないのに、一気に10万円以上の賃金が下がる。あまりにも酷い。みんな怒っている。全社員5600名の内、56歳以上の労働者が900名以上を占めている。会社は、低賃金で労働者をこき使い、「鉄道事業部門」の黒字化をめざすというのだ。
自分たちのためにも、青年労働者が希望をもって働けるよう、こんな制度はなんとしても変えなくてはならない。
運転士の高齢者対策
運転士の高齢化が進む中で、余裕のある要員の確保と仕業緩和=適正な労働条件の確立は、運転保安そのものの課題である。
本線運転士の高齢者対策について、会社は「嘱託社員に対しては、特休の増付与を行っている」というが、それだけですむ問題ではない。運転士への締め付けが厳しく、「事故」を起こした場合、再乗務できるのか。医適や運適に合格しなかったときなど「降りるところがあるのか」という問題だ。
大量退職問題の本格化に対し、定期大会を期して、エルダー制度と闘う旅客の仲間と共に、65歳まで働き続けることのできる職場・労働条件の確立をめざして、全力で闘いを創りだそう。
乗務行路緩和、高齢者対策実施、DL業務の労働条件確立に向けて闘われた9・13―16ストライキで道は切り拓かれた!
第45回定期大会に大結集し、大成功をかちとろう。
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