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CTS団交報告 
就業規則改悪による作業手当ての大幅削減を追求

 動労千葉は就業規則改悪問題に関して6月30日、CTS(千葉鉄道サービス)と団体交渉を行った。3月に提出した解明要求(申23号)の3回目で、今回は提案された具体的条文について交渉した。特に、作業手当ての大幅削減の問題について会社を追求した。

ポリッシャー手当て全廃

▼組合 ポリッシャーの作業手当てを廃止した理由は?
▼会社 これまで事業所ごとに支給の基準がばらばらだった。この間、清掃3級試験等の社内資格をつくり、ポリッシャーの機械を回す有資格者には資格手当てを支払っ ている。ポリッシャーに作業手当てを支給すると重複する。基本賃金とは別にポリッシャーに作業手当てを支払う必要はないと判断した。
▼組合 資格を持ってない人も機械を回さないと作業が成り立たない。機械よりも、他の作業のほうが大変な場合も多い。酷暑の中でも、寒風の中でも、車両のドアも開 け放してやるしかない重作業だ。実際にポリッシャー作業班に入った全員に手当てをつけるのは当然だ。現場の実情と、会社が言っていることが合ってない。
▼会社 ポリッシャー班の作業は、通常の清掃作業と判断した。
▼組合 トイレ掃除には「大変な仕事だから」と手当て支給を継続している。矛盾している。
▼会社 今日は議論する場ではなく会社の提案にたいする解明の場だ。手当てを復活するべきだと思えば別の提案として出してほしい。

「泊まり勤務も一勤務」と手当て半減を居直り

<手取りが激減する!>
(幕張事業所での便抜き作業の場合)

現行 泊まり勤務 1500円×2=3000円
  (月に5回担当した場合‥15000円)

改定 泊まり勤務       1500円
  (月に5回担当した場合‥7500円)

▼組合 指導手当てや便抜き作業など、泊まり勤務(15時間勤務)には2倍額を支給していたが、この項目を削減した理由はなにか。
▼会社 JRの感覚では「泊まり」が2勤務という考えはない。日勤帯も1勤務、夜勤も1勤務、泊まりも1勤務だ。
▼組合 ここはCTSだ。都合のいいときだけJRの例を出さないでくれ。泊まりの場合、2労働日分の仕事をしている。また夜間にも便抜き作業はある。なのに1回分しかつけないのは絶対におかしい。
▼会社 現在の条文では、夜間にポリッシャー作業が無くても15時間勤務の方には倍付けることになる。それは不合理だと判断した。
▼組合 作業が発生するたびに手当てを支給する形なら問題ないはず。幕張の便抜き作業は夜間もやっている。もって回った言い方をしているが要するに賃下げ ではないか。便抜き担当の泊まり勤務者は契約社員も多く、作業手当てで多少は救われてた部分もある。それまで削るのはおかしい。
▼会社 今回、会社はそう判断した。要求があれば、別途、出してください。

就業規則改悪を絶対に許してはならない!

 会社の回答からも明らかなように、今回の就業規則改悪案では、月給制から時給制に移行するだけでなく、徹底的な手当て削減が狙われている。
 会社は「ポリッシャー作業は特別な作業ではなく通常の清掃」「15時間勤務も1勤務だから、作業手当ても1勤務分」と決め付け、「今回、会社はそう判断した」と問答無用に手当てをカットすると宣言している。改悪を絶対にやらせてはならない。
 しかも「3級試験合格者に資格手当てを出している」(→だからポリッシャー作業には手当てを出す必要はない)と会社は言うが、3級試験合格者はわずか約 150人だ。有資格者しか機械を回せないなら、とうてい現場の作業は成り立たない。おそらく、実際にポリッシャー作業をする人と、資格手当てをもらう人が 食い違ってくる。会社の説明は、現場の実情とかけ離れた机上の空論だ。つまり、手当てカットをするために無理やりひねりだした屁理屈にすぎないのだ。
すでに千葉車両整備(株)からCTSに移行した際にも、作業手当ては大幅に削減されている。これ以上、削られたら本当にCTSの賃金では生活していけなくなる。
 就業規則改悪は労働者にとって何ひとつ良いことなどない。大多数の労働者を「5年で使い捨て」のスタッフ社員に置き換え、手当てもばっさり削り、“生活で きないならば他でダブルジョブでもトリプルジョブでもやってくれ”と言わんばかりの会社の姿勢をとうてい許すことはできない。職場からさらに怒りの声を上 げ、就業規則改悪を絶対に阻止しよう。

 

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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