エルダー制度は破綻している!
定年延長と65歳まで働ける労働条件確立に向け闘いぬこう!
申35号に基づく千葉支社団交報告
5月連休明け以降、17年度退職予定者にたいしてエルダー制度に関する面談が行われている。
動労千葉は、17年度退職予定者全員集会で出された意見・要求に基づく申35号に関する団体交渉を5月11日、JR千葉支社との間で行った。
団体交渉の概要は以下の通り。
2020年をピークにして、1000名が退職する状況
組合 年度別の退職予定者数は。
会社 16年度約140名、17年度、200名強、18年度約260名、19年度約250名、20年度約220名、21年度約150名、22年度約90名、23年度約50名となっている。20年度までがピークだと考えている。
組合 15年度末現在のエルダー数は。
会社 エルダーは5年間積み重なることになるが、15年度末で約330名となっている。年度別の人数では、11年度80名、12年度40名、13年度40名、14年度90名、15年度80名となっている。
組合 昨年度末で330名という回答だが、ピークの20年度では、退職者だけで1000名を超え、エルダー希望は現在の3倍になると考えられる。前年度でもほとんどが希望から外れた地域や職種が提示されるなど混乱した。会社も「外周地区はない」と回答するなどエルダー制度は破綻している。定年延長しかない。
会社 確かに、この数字を見たらゾッとする数字だが会社として数は揃える。
大量退職の関係では、グループ会社で大量にエルダーを就労させることになるが、5年後には居なくなるため、その点でも大変な状況になると認識している。
組合 エルダー枠については、エルダー希望者数にあわせてあらかじめグループ会社から提示してもらうことはできないのか。
会社 エルダーの個別の枠は、面談終了後からグループ会社と調整を開始し、秋頃までには決定する予定だ。
組合 現在、エルダーが就労する会社の数はどの位あるのか。
会社 約40名だ。以前(シニア制度時)は20社程度だったが、会社としてもこの間増やしている。
外房など居住者が多い地域が自己申告書に入ってない!
組合 自己申告書(5)に、希望する「勤務地区」を記入することになっているが、外房や銚子、館山など居住者が多数いる千葉以東が入っていないが何故か。
会社 千葉支社は5地区に割り振っているが、これは本社が決めたものだ。
5地区の線区別は、次のとおりだ。
津田沼地区ー総武線・幕張から上り方面。
千葉地区ー総武線・新検見川から外房線・安房鴨川まで。
新浦安地区ー京葉線及び武蔵野線。
木更津地区ー内房線・五井から館山まで。
成田地区ー総武本線及び成田線、鹿島線。
組合 自己申告書に記入する場合でも、今回答にあった内容すら分からない状況だ。また、希望先の勤務形態や始終業時間等がわからなければ判断もできない。面談時に丁寧な説明を行う必要がある。
会社 組合側の要求は分かった。丁寧に説明する。面談時に回答できない場合でも、後日、キチンと回答する。
就労できるG会社の明確化ー希望に合わない場合は再検討
組合 運転関係からエルダーで就労できるG会社はどの程度あるのか。
会社 現在、清掃関係(車両、一般)、広告関係、保安警備関係、検修・構内関係、物流関係などが就労先となっている。
組合 就労先を決定するにあたって誕生日順や資格は影響するのか。
会社 就労先は会社が判断して決定するが、誕生日では行っていない。面談後、人数が確定したらG会社に希望する枠を要求する。その後、G会社の都合で人数が決まる。資格は直接関係ない。資格は就労後取得することも行っている。
組合 現在、エルダーは65歳まで就労できるが、その後はG会社の嘱託としても就労でき条件になっている。その点はどう考えているのか。
会社 エルダーは制度上65歳までとなっており、G会社にもその旨を伝える。
組合 エルダーの面談について、JRで勤務する場合は人事課が職場に出向くが、出向者はどうするのか。
会社 G会社に出向く場合もあるし、千葉支社に来てもらう場合もあり、調整しながら行っている。
本人の希望に添わない就労先になった場合の対応はどうするのか。
会社 本人希望と合わない場合は、再度、条件を問い合わせることになっている。この問い合わせに踏まえて再度検討することになる。 (続く) |