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団交打ち切り許さず闘いを強化しよう
CTS春闘交渉―こんな賃金じゃ生きていけない

生活できる賃金を

動労千葉は4月8日、2016年度の新賃金及び労働条件についてCTSと団体交渉を行った。
冒頭、動労千葉の川崎昌浩書記長が申し入れ書にそって「組合員アンケートに基づき要求を出した。3万円の基準内賃金引き上げ、契約社員・パートの社員並みの定期昇給の実施、徹夜勤務手当てや住宅手当ての新設など、これはCTSの仲間が生きていくための最低限の要求だ」と要求の趣旨について述べた。さらに、雇用形態変更や手当て減額を伴う会社が狙う就業規則改悪についても「直ちに白紙撤回すべきだ」と改めて会社に求めた。

率直に言って
生活できない

 続いて団交に初めて参加した木更津支部のCTS組合員から「CTSに入って3年だが、率直に言って生活できない。いろいろ引かれて手取りは12〜13万円。何もかも切り詰めて、切り詰めて、それでも手元には何も残らない。借金生活にさえ、おちいるかもしれない。生活できる手取り額を求めたい」と、現場からの切実な声を会社に突きつけた。

「12万円で生活できると思っているのか!」

(組合)「(会社)は12万円で生活できると思っているのか」
(会社)「12万円なら12万円で生活する。12万程度で生活したこともある」
(組合)「あんまりふざけたこと言うんじゃないよ!
いったいいつの時代の話をしているのか。あなたたちは今、いくらもらっているんだ」「いまの賃金水準でいいと思っているのか」
(会社)「現状でいい、ということありきではない。いろいろと社会環境も変わってきているから。しかし、賃金を引き上げるかどうかは経営状況から判断することだ」
(組合)「労働者と雇用契約を結んでいる以上、経営状況とは関係なく、きちんと生活できるだけの賃金を保証するのは会社の義務だ」
(会社)「組合の主張は受け止めるが、清掃業務に関して言えば、CTSは決して低い賃金水準だとは思っていない。しかし、このままでいいとも思っていない」

「先行き不透明だ」と賃上げ拒否姿勢

(会社)「2015年度の決算の予測をお示した。駅業務のJESS(東日本ステーションサービス)への移管にともなって減収となったが、人件費等の負担が減少したため営業利益は1億3千300万円(対前年比、4千600万円増)の見込み」「しかし今年度は、受託契約の量が落ちることが予想されるため減収減益となる見通し。今後の受託の見通しなど、先行きは不透明という認識だ」
(組合)「例えば幕張事業所では、この1年で『異常』と言えるほど人が辞めている。2年前と比べ、現在では20人近く減っている。新しく来た人もまったく定着しない。全般清掃や床ポリッシャーも満足にできず、特急もローカルも車両がどんどん汚くなっている。基本的な清掃業務が破綻しているのではないか。その結果、清掃関係でも収入が減っているのではないか」
(会社)「そういう状況は認める。清掃関係では約5千万円の減収」
(組合)「根本的には賃金が安いからだ。だから辞める人が続出し、人も定着しない。賃金抑制してきた結果の経営ミスではないのか。その結果を、現場に押し付けるのはおかしい」
(会社)「組合の主張を受け止めた上で、経営状況を精査し、回答させてほしい」
(組合)「まったく納得できない。今日の議論にふまえ、あらためて申し入れ書を提出する。交渉継続を求める」

再度、申し入れ書を提出

 会社は増益にもかかわらず「先行き不透明」という言葉を繰り返して、現場の切実な賃上げ要求を無視しようとしている。「生きていける賃金を出せ!」、これは全CTS労働者の声だ。さらなる怒りを会社に突きつけ、大幅賃上げをかちとろう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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