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JR東日本春闘交渉はじまる
大幅賃上げ獲得へストを構えて闘おう!

 3月1日、動労総連合の16年4月1日以降の新賃金と夏季一時金に関する申入れについて、JR東日本との団体交渉を行い、16年春闘交渉を開始した。
今回の交渉では、組合側の要求の説明を行った。次回は会社側からの説明が行われる。

 大幅賃上げが必要

 15年12月に動労総連合の全組合員を対象として「生活実態ならびに賃金引き上げ要求に関する調査」を実施した。
 調査結果による組合員の生活実態は、昨年同期と比較して「苦しい」と感じている組合員が62・3%に対し、「良くなっている」と感じている組合員は2・4%にすぎない。また、生活程度について77%が不満足を訴えている。
 生活費について、「家計は毎月の賃金で間に合いましたか」との問いに対し、85・7%の組合員が「不足した」と答え、その補填については「期末手当をあてる」「貯金をおろす」等によりやりくりしている状態だ。

 JRはウソをつくな!

 また、4月生まれ退職者が夏季一時金を受け取れない問題で、基準日の変更を要求した。
これまで会社は「支給の基準日は公務員に合わせた」と説明していた。しかし、その説明さえウソだった。公務員の基準日が「6月1日」と「12月1日」なのに対し、JRは「6月1日」と「11月1日」なのだ。さらに公務員は年度末退職であり、そもそもの基準が違うのだ。
 これは会社自身が「矛盾だ」と認める問題だ。何の理由もなく、これほど大きな格差が生み出されるなどあってはならない。
大幅賃上げが必要な情勢の中、組合員の圧倒的多数が「ストライキを配置して闘うべき」と回答している。ストを構えて春闘を闘いぬき、大幅賃上げを獲得しよう。

 

<組合からの要求事項(概要)>
1.2016年4月1日以降の基準内賃金について、3万8000円を引き上げること
2.配分については、基本給を重点とすること
3.賃金の大幅な引き下げとなる「人事・賃金制度」を撤廃すること
4.昇進制度について、「勤続35年」で「主任2等級」まで昇進・昇格できる基準昇進制度とすること。
5.4月生まれ退職者が夏季手当を受け取れるよう、基準日を「6月1日」から「5月1日」に改めること
6.次の諸制度を改善すること
(1)55歳以上の労働条件について
  @満65歳まで定年を延長すること
  A55歳以上の賃金減額を撤廃すること
  B定期昇給を実施すること
(2)「エルダー社員」について
  @「原則出向」を中止し会社での勤務とすること
  A賃金については、年金を含めて退職時の賃金を確保すること
  B賃金の減額に応じて、年間休日数の増または1日当たりの労働時間の短縮を行うこと
  C「精勤手当」を廃止し、社員と同様の夏季及び年末手当を支払うこと
  D「夜勤」の所定労働時間が休日にまたがるような勤務を撤廃すること
(3) 退職手当の支給率について、「勤続37年」「60箇月」の上限を取り払い、「勤続38年」以降1年につき「1箇月」を加算すること。

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