検修・構内業務の全面外注化粉砕!
組織拡大をかちとろう!
幕張・津田沼・木更津支部、車技分科からの決意
検修・構内業務外注化が強行されてから4年。その現状と闘いの展望を聞きました。(文責編集部)
参加者 山田 護 幕張支部長
内山敏光 津田沼支部乗務員分科会長
外山義章 木更津支部執行委員
半田幸夫 車両技術分科会長
外注化の矛盾が拡大
―外注化も4年目に入りました。検修職場の現状はどうなっていますか。
山田 どんどん矛盾が大きくなっています。事故が多発しているのに、CTSは対策を立てることすらできない。病気休職が出ても人の手配もできません。4年経ってもCTSには業務をこなす体制が何ひとつない。そもそも鉄道の仕事をバラバラにして回るわけがないんです。
外山 外注化以前と何が変わったのか。特に銚子派出で起きた事故のケースですね。一方は線路閉鎖したと言っていて、もう一方は抑止をかけたと言っている。JRとCTSで言っていることがくい違っている。
内山 JRの管理者とCTSの作業責任者の間でワンクッションあるから伝達がうまくいかない。誰も責任をとらない。
半田 外注化されてからは、都合の悪いことは隠すようになった。例えば、幕張の車輪転削で、フランジのバック面を削らないで列車を出してしまった。その事故のこともCTSから幕張車両センターに何も連絡が来ていない。だから朝の点呼でも言わない。
山田 JR側でも問題が沢山起きている。勝浦の電流線で、BSヒューズの交換をやった。パンを下げただけで、MS・BSも切らないし、架線も切らないままやらせている。
半田 その件も動労千葉が問題にするまで何も言わない。そういう危険作業を平然とやらせているのは絶対許せない。
外注化が安全を破壊した
外山 以前から外注化は安全を崩壊させると言っていたけど、実際こんなに事故が起きていることをもっと知らせないと。
山田 団交でも曖昧にして逃げる。当然事故も起きるよ。でも、作業しているのは下請けの下請けだから責任のとりようもない。
外山 だから電化柱が倒れたりするんだよ。
半田 危惧しているのは、関連会社の労働者。毎年、誰かがケガをしたり死んだりしている。以前もあったけど今は異常に多い。
山田 会社が緩んでいるから厳しくすれば事故はなくなるとかいうレベルの問題じゃない。もっと根本的な所で起きている。
外山 外注化で労働者の生き方、働き方が変えられてしまった。
―転削作業で指を落としたり、見張りをつけないでアントを動かしたりも起きてますね。
山田 指を落とす事故があったのに、CTSはベテランを全部外した。「大丈夫か」と言ったのに「大丈夫です」と。それでまた指を切る事故を起こした。アントの件だって団交やってもCTSの管理者は言っている意味が理解できないレベル。労災のルールも分かっていないし、技管のような部署もない。
外山 仕事の中身も知らないし、技管がないから技術指導もできない。
内山 習志野はハンマーも持たないし、ほとんど目視で終わりです。そういうことしかやらない。
外注化のさらなる拡大
―「水平分業」と称して、外注化がさらに拡大されようとしていますね。
山田 国鉄世代が退職するこの何年かの内に全部外注化しようと狙っていますね。そうしなければ業務が成り立たないからね。派出検査だってこのままの状態では終わらないと思う。
外山 外注化は今のような中途半端な形では止まらない。それを止めるのは大変な話だけど闘い続けなければいけないと思います。
内山 習志野はJR側には検修の仕事は全く無いんで、出向のままで仕方ないという気持ちにさせられてしまう。
山田 おそらく清掃部門と切り離して、運転だけ違う会社に持って行かれるんじゃないか。プロパー採用者はCTSの中では良い方だけど、定期昇給はわずかな幅しかない。グループ会社と言ったってパスも住宅手当も無い。清掃部門の方は1割位しか正社員がいない。
外山 募集するには「JR東日本のグループ会社」と言った方が魅力があるから。
山田 大学出て、絶対いい職場だと思って、ごまかされて入ってくる。
65歳まで力一杯闘うぞ!
―大量退職が組織破壊や外注化の拡大に利用されようひとしています。
山田 65歳までは力一杯闘いたい。外注化を粉砕するために組織拡大も全力でやっていきたい。それと、清掃部門の労働条件を改善するために全力で闘わなければ。夏の暑い時とか、清掃の人たちは本当に大変な仕事をしている。それが時給800円、900円、ボーナス1万、2万なんて許されるわけがない。
外山 木更津、君津、館山でCTSから9名の仲間が加入してくれました。やはりCTS労組が何もしないというのがあって入ってくれたわけです。それを通して、清掃のことがはじめて見えてきた。
山田 だから、生きていけないような現実を変えるために、かなり強く闘おうと思っている。
組織拡大の一点にかけて
―最後に組織拡大への決意を
外山 木更津は、先輩・後輩とか人間的な繋がりから始まっていると思います。幕張が先頭にたって、JR本体でも、CTSでも組織拡大の先陣を切ってくれたのが大きな勇気になりました。CTSの人たちは、幕張が労災とか残業代未払いの問題とか、ちゃんとやっているのを見てくれたということです。木更津支部も大変ですが、ちゃんと闘わなければと思っています。
内山 習志野は、構内の人数で言えば動労千葉を含めてどこの組合も同じぐらいです。津田沼は乗務員が主。検修もそうですが、乗務員の方で増やしたいですね。
山田 今年は気合いを入れて、JR本体でも、CTSでも組織拡大を目指したい。JRの若い人も、みんな心の中では、このまま行ったら全部外注化されて転籍になるんじゃないかと思っている。CTSのプロパーの人も、職場の現実を「ちょっと違うんじゃないか」と思っている。動労千葉に来てもらって一緒に闘いたい。それには俺たちが本気になることですね。全力で闘いたいと思います。
半田 分断された意識というのが一般組合員に浸透している状況があります。そこを何とか打開したい。本当に全組合員が一致していけば、必ず前に進めると思います。垣根をとっ払って仲良くすること、諦めないことですね。
JR側は、大量退職問題を逆手にとってたたみかけてくると思いますが、それを打ち破らなければいけない。そのためにも組織拡大だと思います。
―ありがとうございました。
外注化粉砕、組織拡大へ全力で闘いましょう。 |