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 全支部活動者研修会を開催 @

「組織拡大を焦点とした2016年の課題」 


第1日 田中委員長の提起

 1月24〜25日、静岡県伊東市で全支部活動者研修会が開催された。1日目に田中委員長が「組織拡大を焦点とした2016年の課題」を提起、2日目には労働学校講師である藤村一行氏が「土台から崩壊する現代世界 〜世界大恐慌の深化と戦争の危機〜」と題する講演を行った。まず、1日目の田中委員長の提起(要旨)を報告する。

●昨年の闘いが開いた大きな地平

 昨年、動労千葉は二つの大きな節目を迎えた。ひとつは、1047名闘争をめぐって6・30最高裁判決が出され、JRに解雇撤回・JR復帰を求める新たな挑戦を開始したことだ。二つ目は、まだ小さな一歩だが、外注化と全力で闘う中からCTSで働く十数名の仲間が結集してくれたことだ。この地平に立って、今年は「組織拡大の一点にかけて闘おう」と決断し、旗開きで呼びかけることができた。

●改憲に突き進む安倍政権

 安保戦争法を強行した安倍政権は、7月参院選にすべてをかけて改憲に突き進んでいる。
世界に目を向ければ、戦争、テロ、あふれ出す膨大な難民、極右勢力の台頭、バブル崩壊と株価の大暴落、資源をめぐるつぶしあいなど、世界がめちゃくちゃになっている。将来に確信を持っている政府などひとつもない。

●分割・民営化以来の大攻撃

 貧困がまんえんし、非正規職労働者は4割、2千万人を超えた。社会がもっとも深いところから崩壊しようとしている。新自由主義の30年に進んできたことは「大いなる欺瞞」だった。問題は、労働運動が、こうした攻撃に対抗できず後退し続けたことにある。
そして今、国鉄分割・民営化以来の社会の大転換攻撃が始まっている。労働法制の大改悪であり、これと一体で連合を含めた労働運動の大再編が狙われている。文字通り社会丸ごと民営化、総非正規職化・正社員ゼロ化する攻撃だ。それはまた、戦争法強行、改憲への突進と一体だ。

●労働運動再生をかけた正念場

 JRをめぐっては、分割・民営化体制が最後的に崩壊し始めた。事態は深刻だ。この中で、外注化の全面的な拡大、グループ会社の大再編、労働条件の解体など、職場のあり方が抜本的に変えられようとしている。JR本体とグループ会社の労働者が団結して闘わなければ、労働条件は守れないし、労働運動そのものが成立しない新たな情勢だ。
この攻撃と闘いぬく力は、どこにあるのか。
@それは、16年に及ぶ外注化攻撃との闘いの中にこそある。
Aさらに、1047名闘争を断固として継続し、そのもとに全国の怒りの声を結集すること、
B大量退職問題を逆手にとった組織破壊攻撃との対決、
C重大事故の続発に対して新たな時代の反合理化・運転保安闘争をつくりあげること、
DCTSと貨物での賃金・労働条件の抜本的改善を求める闘いの中にある。
Eそして、なによりも組織拡大の一点にかけてこの1年、全支部・全組合員が総決起することだ。 情勢は、JRにおける労働運動の再生をかけた正念場だ。

●当面する具体的な課題

 第1に、1047名解雇撤回、全国運動の本格的発展へ、2・14国鉄集会を期して新たな挑戦を開始する。全支部からの全力動員を。
第2に、外注化の全面的拡大に対して、具体的な闘いを開始する。
第3に、組織拡大春闘と位置づけ、労働運動復権に向けてストライキを含めた闘いを配置する。CTSと貨物を焦点とした16春闘の勝利を目指して全力で闘おう。
また、各支部でのダイヤ検討に基づく要求を集約し、ダイ改に向けた闘争方針を決定していきたい。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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