年月日 No. |
青年部新春座談会
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北嶋 青年部長(千葉運転区支部) | 内山 副青年部長(幕張支部) |
渡辺 |
木科 |
KT 常任運営委員 (京葉支部) |
今こそ闘う組合が必要
北嶋 この先、先輩たちが退職して物を言う人がいなくなってしまったら、仕事も今まで通りにはいかなくなる。今も外注化でグループ会社ごとにバラバラにされていってる。
渡辺 会社の言う「水平分業」が本当に滞りなく広がる。世の中的にも何とか食い止めないといけない。
北嶋 駅だってCTSからJESSにされたしね。
木科 その転籍の時も、最初はちょっと給料が上がるらしいんですよ。でも、昇給とか考えるととんでもないことになる。そういうことは組合も説明しないし。
北嶋 年収200万円とかでずっと暮らすってことだよね。会社はみんな嫌がるようなことしかやらない。それに対して組合がないと、会社が思った通りに人を飛ばすとか、すごい労働時間にするとかできちゃう。
木科 CTSに外注化された検修業務もこれからだと思う。景気が悪くなればJRは本体の利益を確保するために契約金を削る。そうしたらCTSで7人を4人にするとか当然ある。労働強化されて安全も崩壊する。運転士も他では非正規に運転させてるらしいし、絶対に非正規にしていくと思う。駅も非正規にされて、責任だけは持たされる。
北嶋 安全を守るなら人もお金も必要。でも働いている人には金を使わない。会社は経営トップの人間が儲けることしか考えていない。
内山 この前も「一斉点検」とかいって説明もない。よくわからないで行かされる現場はどれだけ不安か。「見るだけでいい」って言われたけど、触って確認しなくていいのかとか。部品が取れて事故になっても会社は「ちゃんと見なかったからだ」って責任を取らない。
木科 そこで動労千葉の僕らが問われる。福知山線事故もあそこに動労千葉が千人いれば絶対に起きなかったと思う。JR東日本だって、このままいったら検修業務ででかい事故が起こる。
外注化を粉砕しよう
渡辺 会社をダメにするよね。やっぱり外注化が悪い。
内山 若い人なんて免許取ってすぐ出向とかね。
木科 免許取ったばかりなのにどうするんだよって。
内山 剛史さんは運転できるのにJRに返されて臨検にいかされてる。ハンドル持ってるんだから運転士にすればいい。金の無駄遣いだし給料も上がらない。俺も構内に行けなくなるし、JRに戻ってきて余計にふざけんなって思いますよ。
渡辺 結局管理者のポストづくり。今でさえ構内助役が11人もいるんだから。
内山 JRに戻ってもまたいつ出向させられるかわからない。会社は全部外注化することが目的なわけだし。
渡辺 だから止めなくちゃいけない。定年延長すればいいんだよ。委託しても結局一緒に作業しちゃってる。
内山 その時だけ「緊急時だから」ってね。本当は共同作業じゃねえのかって。
春闘で大幅賃上げを
KT JRからCTSにきた所長が、清掃会社なのに雑巾の使い方もわからない。それで俺らより圧倒的に給料がいい。それでもCTS労組は何もいわない。CTS労組の人に聞いても社員になるために入ったんだって。
木科 CTS労組に入らないと社員になれないとか、まさに御用労組だよね。会社の言うことを聞く奴が労働組合員って、ほんとおかしな話。
KT でも、入ったからって社員になれるわけじゃない。結局所長に気に入られるかどうか。しかも、いても年に一人か二人。そういうあり方を変えないといけない。そもそも契約社員というあり方がおかしい。
北嶋 すごい低賃金なのに、それで生活させられてる。
KT 人が足らな過ぎて困っていても社員にしない。給料もボーナスも安いし、60歳過ぎたらさらに安くなる。少子高齢化とか言うけど、だったらもっと給料だせっと思う。でないと家庭なんて持てるわけがない。どこかで悪循環を断ち切らないと。今度の春闘でちゃんと賃上げをかちとりたい。CTS労組が動くなら共闘してもいい。組合だったらそのくらいすべきですよ。
動労千葉としての誇り
木科 先輩を突き上げるのも青年部の仕事だよ。会社はトップダウンだけど、組合は下から突き上げて本部を動かすくらいでないと。東労組の若い人も地本を突き上げるとか。
内山 動労千葉の先輩たちに言えば、先輩の威厳をもっと出してほしい。後輩からしたら先輩がなめられてたらふざけんなって思う。同じ組合員として、うちの人がなめられるのが一番悔しい。俺は会社から動労千葉とつるむなと言われたけど、仕事してて尊敬できる人は動労千葉の人たちだった。尊敬に値する人だったからこそ動労千葉に入ろうと思った。
木科 うちらの時は動労千葉の人たちに仕事を教わったからね。この人たちの言うことは聞かなきゃって思うよね。
渡辺 今はこうやってれば出世できるとか、そんなのばっかりになっちゃった。
北嶋 思った通りに生きてると言えるのか。会社のためじゃなくて、自分の人生でしょう。
渡辺 動労千葉の先輩は売店に行かされたり悔しい思いをしても闘ってきたりしている。
内山 その組合の人間としての誇りをみんなに持ってほしい。そうすれば組織拡大にもつながると思う。俺なんか会社に入った頃は職場でも動労千葉はすげえっていう尊敬の念みたいなのがあった。人が減ったのもあるけど、それが薄れた気がする。
木科 今年はやっぱり先輩たちにも本気になってほしいね。
内山 けじめをつける時はつけて動労千葉は仲いいだけじゃないってところを見せたい。そうすれば、「俺には関係ない」と思ってるJRの若い人の中にも、「これって俺たちのためにやってるんじゃないかな」と思う人はいると思う。
動労千葉でともに闘おう
渡辺 若い人の芽が出ないのは、今の国政が象徴的に表しているよね。政治家も若いのがいない。会社の構図と同じ。若手に力を注いで伸ばそうとしない。得してるのは天下りの連中だけ。
北嶋 政治家が自分らで稼げない世の中にしてるからね。
KT 矛盾は全部現場に来る。このままだと全員非正規職にされる。こき使われてポイ捨て。だから、みんなで声を上げないと。一度でいいから動労千葉に来てくれと思う。毛嫌いしている状況じゃないと思いますけどね。
北嶋 ずっと会社のためでやってくのか、どこかで自分たちのために何かを変えるのか。どっちかだよ。ここには動労千葉や青年部の仲間もいる。
KT 自分は人間らしく生きたい。そういうと怒られるけど、じゃあ今人間らしいのかといったらそうじゃないと思う。事故で死ぬなんて嫌だし。
内山 やっぱりメインは職場だし組合員を守ることですよ。動労千葉のいいところは、一人の組合員を守るところ。
木科 俺が動労千葉に入ったきっかけも、「絶対クビだな」っていう事故を起こした組合員を守った闘いだった。
内山 うちの闘いとしては象徴的でしたね。
木科 あれはいい闘いだった。一人を守るために二、三百人が動くんだよ。
内山 闘ってるのは家族のためでもある。俺が大事にしてるのは動労千葉としての自分。他で闘ってる人の話を聞くと俺たち大したことないなって思う。でもこれからですよ。
渡辺 自分たちの将来のために闘う労働組合が絶対に不可欠。一緒に色んなことをよくしていきたい。そのために動労千葉にぜひ入ってほしい。人任せにしてこの先よくなることは絶対ない。自分たちの将来を切り開くためだよね。
北嶋 俺たちは命を預かるし、安全を守る仕事をしている。犯罪の片棒を担いじゃいけない。鉄道を利用する人の命や生活を奪っちゃいけない。動労千葉に結集し共に闘おう。