幕張事業所−車輪転削業務での傷害事故でCTSを徹底追及
労災の取扱いで、管理者の説明が不適切であったことが判明!
全ては、JRによる業務外注化と非正規職化攻撃が原因だ!
10月6日、CTS幕張事業所において、車輪転削業務を行っていた担当者が、左手中指を切る傷害事故が発生した。この件については、そもそも、昨年8月に指を切断する重大事故が発生しているにもかかわらずJRーCTSがベテラン労働者を配置しなかったこと、10月1日以降、2両以下の車輪転削の場合には3名体制から2名体制にするなど事実上の要員削減が行われるなど、CTSにおける合理化がこうした事故を招いたことは明らかであった。さらに、労災の取り扱いに関しても、傷害事故が発生した当日は、出勤扱いで病院での診察を行っている。しかし、翌日は年休で病院に行かされるなど、通常では考えられない取り扱いが行われていた。
動労千葉は、こうしたCTSの対応に対して、傷害事故が発生した原因及び対策、労災の取り扱い等に関して、12月21日、団体交渉において徹底的に追及を行ってきた。
「取り扱いとしては、間違っていた」ーCTS回答
団体交渉においてCTSは、傷害事故が発生した10月6日当日の概況について次のとおり説明を行ってきた。
・当日は2両編成であり、2名が担当。残る1名日勤で臨時作業対応だった。
・14時10分 傷害事故発生。掻き出し棒で切粉を取り除いていたが、握り直した時に掻き出し棒 と握り手(革手袋)の間に切粉が入り、引いたときに左手中指を切る。救急車手配。
・14時39分 病院到着。副所長同行。
8針の縫合。この段階では、治癒まで2週間程度との診断。
・16時頃 幕張事業所に帰着。
・7日 年休で地元の病院を受診。
・その後の勤務は軽作業としてパソコン入力等を行っていた。
・2週間後の抜糸も、年休で通院。
この年休に関する問題では、受傷した10月6日の段階ではまだ休業が必要か必要でないかの医師の診断及び労基署の判断も出ていない状況であり、そもそも年休を使う必要はないのだ。
CTSは、この段階で管理者がどう説明したかは「分からない」として回答をごまかしているが、管理者が労災の取り扱いを理解していなかったためにこのような事態になったのだ。
この点を組合側が追及するとCTSは、「年休を取らせたことについては、管理者の説明がうまく伝わらなかったと思われる」「取り扱いとしても間違っていた」として、CTS側の取り扱いが間違っていたことを認めたのだ。
労働強化と低賃金が労働者の権利を奪っている!
さらに問題なのは、労災の場合でも最初の3日間は会社が負担することになるが、その場合は「6割」しか補償しないというのがCTSの回答だ。CTSの低賃金で1日分とはいえ「4割」が引かれたら生活に直結する大問題になってしまう。こうした中で「年休なら10割出る」というところに追い込まれて年休を使わざるを得なかったということだ。
今回明らかとなったことは、CTSにおいて鉄道業務がまともにできない状況の中で車輪転削業務での傷害事故が多発していること、さらに、低賃金が強制される状況の中で労災の取り扱いすらまともに行われず、通院するにも年休を取らざるを得ないところに労働者が追い込まれているということだ。
そして、全てはJRによる業務外注化に原因があるということだ。
あらためて、業務外注化粉砕、CTSにおける労働条件の改善に向けて闘いぬこう。16春闘勝利、大幅賃上げ獲得に向け、動労千葉に結集してともに闘おう!
16春闘勝利に向け、動労千葉でとも闘おう!
16年団結旗開き
日 時 1月9日(土)
13時〜
場 所 千葉市・DC会館
※2016年の闘いはじめです。全支部から全力で結集しよう! |