CTS幕張事業所−昨年に続き、車輪転削業務で重大な傷害事故が発生!
ベテランの排除と要員削減が事故を起こした原因ー責任はCTSにある!
10月9日、千葉鉄道サービス幕張事業所の車輪転削業務において、担当者が左手の中指を切るという重大事態が発生した。
当日の状況は以下のとおりだ。
特急列車の車輪転削作業を行っていたところ、第3軸の転削が終了し、車輪上部に絡まっていた切粉を70センチ程度の掻き出し棒で取り出そうとしたところ掻き出し棒に切り子が絡まり、握り直して引き出そうとしたときに切粉で左手中指を2センチ切ったということだ。
昨年8月に続き担当者が重大な障害事故を負う事態に!
幕張事業所における車輪転削業務においては、昨年8月、当時担当していた労働者が車輪転削作業中に指を切断するという重大事故が発生した。しかも、その事故が発生するまでの間、作業上のミスが数件起きていたにもかかわらずCTSは適切な安全対策を講じない状況の中で指切断事故が発生した。車輪転削業務は、技術と経験を要する危険な作業であり、ベテランでも重大な事故が発生する状況だったのだ。
それにもかかわらずCTSは、昨年10月、プロパーによる車輪転削業務の運用を開始した。そして、これに伴い出向していたベテラン労働者はJRに戻されてしまったのだ。経験の少ないプロパーだけの運用が続けられてきたのだ。
しかも、現在使用されている車輪転削の機械は、5月から新たに使用されたものであり、使い始めてまだ半年程度という状況だ。
さらに今年10月1日、CTSは、それまで3名体制で行っていた車輪転削業務について、2両は2名、2両以上は3名で行うとしてきた。実質上の要員削減ということだ。
今回の事故は、ベテラン労働者を排除し、技術・経験が浅いプロパーによる運用を強行したこと、事実上の要員削減による労働強化が行われる状況の中で発生したということだ。
動労千葉は、昨年8月の指切断事故以来、ベテラン労働者の配置が絶対に必要であることを訴えてCTSとの団体交渉を行っていたが、CTSは組合側の要求を拒否してきた。その結果、2年連続での重大事故が発生したということだ。
傷害事故発生の責任のすべては、CTSにあることは明白だ。
労災で年休を使わせるなど、CTSはまともな対応できず
そして、もう一つ重大なことは、労災の取り扱いだ。
傷害事故当日は労災で病院に行き処置を行った。しかし、翌日は年休で病院に行き、2週間後の抜糸の日にも年休で通院させられているのだ。
労災である以上、すべては会社の責任で行うべきだ。それにもかかわらず、なぜ年休を使わせるようなことをCTSが行ったのか、ハッキリさせなければならない。
CTSは、怪我を負った労働者に対してきちんと補償しろ。年休を使わせるような対応をやめろ。
そして、何よりも問題なのは、労働者の安全も確保できず、重大事故を次々に引き起こすCTSに業務外注化を強行したJRの責任を徹底的に追及しなければならない。
JRは、全ての出向者と業務を直ちにJRに戻せ!
JRとCTSを貫く闘いを強化し、CTSの労働条件改善を実現しよう!
動労千葉に結集してともに闘いぬこう!
JRーCTSの闘いを強化し、CTSの労働条件を確立しよう!
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