外注化撤回し仕事と仲間をJRに返せ!
9・11外注化裁判へ大結集を
外注化で事故多発―10・1出向期限3年迎える
9月11日、第12回目の動労総連合・出向命令無効確認訴訟が行われる。
今回の裁判は、外注化で次々に起こる大事故の実態を突き付ける。そして、10月1日で3年の出向期限を迎える強制出向が、実質的な転籍として運用されていることを追及する。
外注化で安全・技術が崩壊
水戸支社の勝田車両センターでは、手歯止めが設置された状態で車両を動かし、脱線するという事故が起きた。
手歯止めを設置した労働者は、作業内容の変更を知らされておらず、本来必要な誘導員はついていなかった。
誘導員は、外注化時にコスト削減のために削減されていた。一連の作業がJRとMTSに分けられ、どの仕事をどちらが担当するかも、責任の所在もあいまいにされていた。
その中で、作業を変更して新たな作業を発注する手順を省略し、変更内容が全体に伝わらず、事故が引き起こされた。完全に外注化による事故だ。
また、JRでは3月ダイ改以降、次々に大事故が起こっている。特に、4月12日の山手線支柱倒壊事故、6月1日の京浜東北線での工事用看板と列車との衝突事故は、外注化がいかに安全を破壊するかを示している。
出向命令の実態は「転籍」
10月1日には出向期限である丸3年を迎える。会社はたびたび「JRへの復帰を予定した在籍出向で転籍ではない」と主張してきた。しかし、8月7日の団体交渉で千葉支社は、「3年経ったから戻すというのは無理がある」などといってきた。結局、「在籍出向」の実態は実質的な転籍だったのだ。
一方で、JR本体へ復帰したとしても、もとの仕事は外注化され、JR本体にはない。復帰した仲間は、実質的な「余剰人員」として扱われている実態がある。こんなことは絶対に許すことができない。
この問題は、すべての仕事と労働者をJRに戻す以外に解決されない。技術と安全、労働者の権利と生活を破壊する外注化はただちに撤回あるのみだ。JRは外注化を今すぐ撤回し、すべての仕事と仲間をJRに戻せ!
第2の分割・民営化と対決
この裁判闘争は、外注化の実態や会社の違法行為を暴き、会社を追い詰めてきた。それは、「第2の分割・民営化」の核心的攻撃である全面外注化との闘いだ。下請け会社の大再編を通して開始されているこの攻撃との闘いの中で、裁判闘争は重要な位置を占めている。職場闘争と一体で裁判闘争を全力で闘おう。
9・11裁判闘争では証人尋問段階から大法廷を使うよう要求する。大結集でJR・裁判所を圧倒し一皮むけた裁判闘争として闘おう。JR・裁判所を徹底的に追及し外注化を粉砕しよう。
◆動労総連合・出向命令無効確認訴訟第12回
9月11日11時〜 東京地裁527号法廷
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