幕張支部配転差別事件
行政訟訴
JRはでたらめな理由で配転正当化
ウソの理由をでっち上げるな!
外注化攻撃と一体の不当労働行為だ
4月23日、幕張支部配転差別事件の第3回裁判が東京地裁で行われた。今回の裁判では、JR側がでっち上げた配転理由をウソを暴いた。
JRの主張は矛盾だらけ
JRは配転の理由に、「他に候補者がいなかった」ことを挙げている。そのために、一人ひとりに「派出に配転できない理由」をでっち上げた。
たとえば、「経験不足」のため対象から外された者の中には、すでに検修業務を10年以上経験した者や、「主任」になっていた者までいる。しかも、4ヶ月後には「技術管理室候補」を理由に対象から外れた者もいる。現在は、派出業務を経験してから技官になる者も多い。そもそも「技術管理室候補」であることは、配転対象から外す理由になどならない。
その一方で、派出に配転された動労千葉の組合員は、新系列の検修業務の経験がないまま検査を強制させられた者もいるのだ。JRのいう「経験不足」とは一体どういう意味なのか? 完全に矛盾した主張だ。
実態とかけ離れている
また、JRは「新入社員は総合車両センターで教育をうけ、その後、交検・機能保全業務を担当する」「交番検査からベテランを外すのは全社的な運用」といった主張をしている。
それを裏付けようと、幕張車両センターに所属する労働者が交番検査を担当した期間のリストがだされた。
しかし、その中にはポテンシャル採用の者や交検長として配置された者まで含まれている。会社が理由に挙げた「全社的運用」に当てはまらない者までリストに含めているのだ。
そもそも、水戸支社では、動労水戸の仲間が10年以上交番検査を担当している。会社の主張する理由は、動労千葉組合員の排除を正当化するためにでっち上げたものだ。実際、JR自身も団体交渉でこのような主張をしたことは一切ないのだ。
他にも、「成田派出所への異動後、新系列車両の機能保全業務を問題なく行っている」などという主張までしている。成田派出所に機能保全業務などないにもかかわらずだ。
外注化のための組織破壊攻撃
今回の配転は、「退職補充のため」として行われている。
しかし、退職者が予定されていた千葉派出の予備要員だった東労組組合員は「若手の教育・指導」を理由に対象から外された。また、2人のA長担当者が退職間際の職場から貴重なA長経験者を配転したり、他に希望者がいるのにあえて拒否したりもしている。
結局、配転の目的は、外注化強行のために動労千葉の組織を破壊することだったのだ。
明らかに不当労働行為だ
動労千葉が外注化反対で闘う中、会社は外注化提案以降も千葉の検修職場ではまったく進められなかった。
その中で08年から動労千葉組合員を幕張車両センター交番検査から本格的に排除し始めた。そして09年9月からわずか5ヶ月で支部役員12名中5名という異常な配転が行われたのだ。
この一点をもっても不当労働行為であることは明らかだ。会社による不当労働行為を徹底的に弾劾し、勝利判決をかちとろう。外注化粉砕まで闘いぬこう。組織拡大にむけて全力でたちあがり、傍聴闘争にもかけつけよう。
○次回裁判
6月11日13時半〜
東京地裁527号法廷
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