第10回 強制出向無効確認訴訟(3/18)
JRは違法行為をごまかすな!
契約書と主張の矛盾を徹底追及
契約書を隠し、矛盾だらけの主張をするJR
3月18日、動労総連合・出向命令無効確認訴訟の第10回裁判が行われた。千葉、水戸、高崎の当該組合員を先頭に各支部、支援の仲間が傍聴にかけつけた。
契約書開示でウソが明らかに
この間、JRは委託契約書を現場で働く労働者にも隠し続けてきた。しかし、職場と裁判での追及で、ついに一部の契約書を明らかにせざるを得ないところに追い込んだ。その内容は、これまでのJRの主張がウソにまみれたものであることをはっきりと示した。裁判では、前回に続きJRのウソを徹底的に追及した。
JRは、「作業責任者に、作業の具体的やり方や車両に関する詳しい知識は必要ない」としてきた。しかし契約書には、「関係法令や規定等に精通」し、委託契約履行の運営管理を行うとされている。
現場の作業や車両について、十分な知識や経験がなければ、「規定に精通」して管理運営を行うことなど不可能だ。
他にも、「入換合図」や「通告」を、「情報の提供」だと主張してきた。しかし、規定には明確に「指示」と定められている。規定上は、JRからCTS現場労働者への直接指示が日常的に行われていることになる。まさに偽装請負そのものの違法行為だ。
都合の悪い契約書を隠すJR
しかし、JRはいまだにすべての契約書を明らかにしていない。その中には、転削業務に関する契約書も含まれている。しかも、それはJR自身が「事件と関連がある」と判断した文書だ。それを弁護士が、「JRが勝手に判断した」などと言い訳にもならない弁明で開示を拒否しているのだ。
開示された契約書からは、JRのウソが次々に暴かれている。いまだに隠している契約書には、これまで以上に都合の悪い真実が隠されているということだ。
あらためて、契約書の全てを明らかにするよう、JR・裁判所を追及した。
今すぐ外注化を撤回しろ!
裁判所は前回、組合側に、「偽装請負の定義」と、それが裁判にどう影響するかを明らかにするよう求めてきた。この外注化は必然的に偽装請負という違法行為を行うことになる。違法な目的で行われる外注化も出向命令も無効だ。この点を裁判で突きつけ、裁判所を我々の主張に巻き込んで裁判闘争は闘われている。
そもそもこの外注化には、何ら正当な理由もない。「高齢者の雇用の確保」どころか、雇用も安全も破壊している。この間、出向解除も行われているが、本人は長年やってきた仕事を意志に反して奪われている。だからこそ、仕事ごとJRに戻せといっているのだ。
結局、賃下げ・非正規化、コスト削減が目的だ。労働者の権利と鉄道の安全を破壊し、違法行為までやって儲けるなど、絶対に許されない。JR・裁判所を徹底的に追及し外注化を粉砕しよう。職場闘争と一体で裁判闘争を闘いぬこう。
◎次回裁判
5月27日 15時〜 東京地裁 527号法廷
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