CTSもバラバラに―さらなる低賃金化へ
全面的外注化・分社化はじまる
下請け会社からも出向・転籍
さらなる労働条件切り下げに
CTSの分社化はじまる
JRでグループ会社も含めた大再編が始まろうとしています。千葉では63駅の業務がCTSに委託されてきました。それを7月以降、JR東日本ステーションサービス(JESS)に再委託する動きがあります。
JESSは、13年4月に発足した、主に東京での駅業務が外注化されているJRの子会社です。もともと清掃業務を含めた外注先だった環境アクセスから、駅業務だけ分割してつくられた会社です。
千葉でも駅業務を分社化しようとしているのです。CTSで働く労働者に強制出向や転籍、契約打ち切り・首切り攻撃が狙われていることは明らかです。
正社員さえ昇給は「5年に1回」
JESSでは、もともとあった定期昇給が完全に解体されました。駅業務の分社化・JESS発足から、1年もたたないうちに新賃金制度が提案されたのです。
正社員の採用は「エキスパート社員」(一般の駅職員)だけです。提案では、昇給は5年ごと3回のみで、昇給幅は5千〜8千円、最大でも1万円です。実際、16年度の採用情報でも、エキスパート社員は、「5年毎の給与改定」とされています。
定期昇給のある「キャリア社員」は、「会社の将来設計を担う職」とされています。一部の管理職を除き、現場で働く労働者には定期昇給がないのです。
「正社員」でさえ、この現状です。分社化で、契約社員やパート社員の条件がさらに切り下げられることは明らかです。
大再編で労働条件も解体
これは事の始まりです。間違いなく、CTSを清掃と仕業・構内業務の会社へと、バラバラに分社化しようとしています。そして、仕業・構内業務のために雇われたCTSプロパー社員の仲間を含め、賃金や労働条件のさらなる切り下げが狙われているのです。
また、JRは北陸新幹線開業で並行する北陸、信越本線を切り捨てて第3セクターにしました。水戸、いわき、高崎、熊谷、籠原、上尾、前橋、宇都宮、小山、古河の駅ビル会社は、4月から孫会社化。今秋には、千葉運転区と千葉車掌区の廃止・運輸区化が狙われています。グループ会社も含め、JR全体の大再編が始まっているのです。
最大の狙いは、企業の輪郭を失うほどの全面的な外注化です。外注先もさらにバラバラに2次、3次下請けへ突き落とし、非正規職・超低賃金化を狙っているのです。
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