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「危機に揺れる世界と国鉄闘争、労働運動の復権」

 全支部活動者研修会 第一日 田中委員長

 動労千葉は1月25〜26日、山梨県石和温泉において全支部活動者研修会を開催した。田中委員長による「危機に揺れる世界と国鉄闘争、労働運動の復権」と題する講演と労働学校講師藤村先生による「高まる戦争の現実性と階級闘争の激化」と題する講演がおこなわれた。 

労働者の立場が問われる年
 2015年の活動者研修会の課題は、世界恐慌が全世界で戦争の危機を生み出している情勢にどう立ち向かうのか、そして85年第一波ストから30年が経ったJRの情勢にどう立ち向かうのかが問われる年になった。戦争に対する労働者の立場が問われている。
昨年の集団的自衛権の行使容認の閣議決定は、われわれが歴史の分岐点に経ったと言うことであり、労働運動のあり方が問われている。 安倍政権の正体は、極右政権であり、安倍政権のやろうとしていることは資本家のための戦争だ。
そして社会を丸ごと民営化し、労働者を非正規に突き落としている。非正規労働者はついに2000万人を突破した。

JR情勢の激変
 国鉄分割・民営化以来のJR体制の大再編攻撃が始まっている。それは文字通り第二の分割・民営化だ。JRを突き動かしているのは民営化の破綻であり、大量退職問題だ。
 その攻撃の核心は、これまでの次元を超えた全面的な外注化攻撃であり、国鉄的なものを一掃する労組破壊攻撃である。それがもたらすものは、「去るも地獄、残るも地獄」の職場であり、安全の全面的な崩壊である。 大量退職問題とは何よりも分割・民営化が生み出した深刻な矛盾であり、歪みだ。JR東日本は、自治体消滅や人口減少に向かって、安倍政権の成長戦略、社会丸ごとの民営化と一体となって突き進もうとしている。それは15年3月のダイ改から全面的に始まろうとしている。
 3月ダイ改は、特急列車の全面的な廃止に止まらず、地方自治体の消滅をJRのローカル線切り捨て政策が加速させる。貨物でもコンテナ列車2600キロを削減し、日貨労は「汗だけでなく血も流す」と分割・民営化以来の裏切りに走っている。

2015の闘いの課題
1 1047名解雇撤回、最高裁勝利判決獲得をめざし全力で闘いを強化する。
2・15集会までに最高裁署名10万筆を達成する。
2 15春闘・3月ダイ改闘争の課題・方針
@ 15春闘の最大の課題を「組織破壊攻撃粉砕春闘」「組織拡大春闘」と位置づけてJRーCTSでの組織拡大をめざす。
A 貨物賃下げ攻撃粉砕、大幅賃上げ獲得をめざす。
B 15春闘を期して、CTSにおける賃金労働条件の抜本的な改善を求める。
C 3月ダイ改阻止、ローカル線切り捨て絶対反対、JR大再編攻撃粉砕・運転保安確立の闘いを15春闘の重要課題と位置づけて闘う。
D 「外注化攻撃粉砕、定年延長の実現」「65歳まで働ける労働条件と職場の確立」E 社会丸ごとの民営化、改憲と戦争に突き進む反動安倍政権打倒をめざす。派遣法改悪、残業代ゼロ法の制定を阻止する。

 具体的闘いとして地方ローカル線切り捨て=特急列車廃止・削減攻撃粉砕を最大の課題として総力をあげて、3月ダイ改阻止闘争に立ち上がる。地域の怒りの声を結集するために地域オルグを実施し、地域集会の開催をめざす。特急列車の削減、組織破壊攻撃があった場合はストライキを含む闘いを配置する。組織破壊攻撃粉砕、65歳まで働き続けることの出来る職場と労働条件の確立をめざす。
 3・11大震災4周年の闘い、5〜6月「安保国会」に向けて反動安倍政権打倒・階級的労働運動復権に向けた闘いを強化する。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!今こそ外注化粉砕闘争に総決起を!

 
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