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12/24 出向命令無効確認訴訟第9回弁論

スト破りの委託契約は無効だ今すぐ外注化を撤回しろ!

 12月24 日、外注化粉砕の強制出向無効裁判の第9回裁判が開かれた。出向させられた組合員を先頭に各支部の組合員、支援の仲間が結集した。今回の裁判では、一部開示をかちとった契約書を基に外注化の違法性を徹底的に暴いた。

 「覚書」はスト破りが目的だ

 裁判では、弁護団が次々と契約書の矛盾を追及した。
 まず、業務をJRが毎日発注することは、「JRからの指揮・命令」と指摘した。下請け会社が独立して業務を行えるなら、そんな必要はまったくないのだ。
 また、契約書に含まれる「覚書」文書について、「JRがスト破りを行うためのもの」だと暴いた。文書に含まれる、「不測の事態」にストが含まれることは、JR自身が団体交渉で認めたことだ。
 そもそも、この外注化・出向の目的とされた、「高齢者の雇用の場の確保」が完全にウソであることはハッキリしている。目的はただ一つ、コスト削減だけだ。それさえも、現状は管理職が増加したことで膨大なコスト増になっている。
 弁護団はこの点も指摘し、会社が将来のコスト削減のために、「組合破壊を目的にしている」と追及した。組合破壊を通して、労働条件を徹底的に破壊する以外にコスト削減する方法はないのだ。
 このように、組合破壊のためにスト破りをはじめから予定した契約は、スト権を侵害し、憲法違反で無効だ。

 コストのために安全犠牲

 他にも、「書面主義」なる項目では、作業はすべて前日までに書面で発注することが原則とされている。しかし、実際は口頭で「発注」され、事後的に発注書が出されることが日常化している。 また、教育について、「JRと同等の教育を行う」とされている。しかし、仕業検査は、検査・修繕業務の経験半年でやらせている。構内運転業務も入社から1年半ほどで免許を与えているのだ。。 CTSは、「早く一本立ちしないと経費がかかる」と露骨に回答している。コストのために安全を切り捨てる。これが外注化の本性だ。

すべての契約書類を開示しろ

 また弁護団は、JRがいまだに隠している文書があることを追及した。契約に関わる文書を、改ざんできないよう公証役場に提出しておくことが双方の合意だった。そこで文書に連番でつけられた番号が、いくつも抜けているのだ。 当初JR側は、未開示の文書は「あと一つ」と説明した。しかし、弁護団の追及に、他の文書の存在も認めざるをえなかった。それにもかかわらず、「これ以上、開示しない」と開き直ったのだ。
 裁判で、車輪転削に関するものなど、重要な契約書がいまだ隠されていることが明らかになった。そもそも、契約書類はすべて提出するのが当然だ。結局、あまりに矛盾だらけで開示できないのだ。
 ここで裁判長は、文書提出の必要性を検討する上で、「偽装請負の定義や効果について文書にして欲しい」といってきた。裁判所も偽装請負問題を正面から取り組まざるをえなくなっている。 この間の闘いは、JR・裁判所を追い詰めている。裁判闘争に結集し、JR・裁判所をさらに追い詰めよう。JRはすべての契約書類をただちに開示しろ。外注化を粉砕まで闘いぬこう。

◎次回裁判 3月18日 11時〜 東京地裁527号法廷にて

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!

 
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