CTSは、清掃業務の労働条件を抜本的に改善しろ!
エルダー組合員を先頭に、CTS本社を徹底的に追及!
千葉鉄道サービスの清掃業務については、この間も日刊動労千葉で明らかにしてきたとおり、劣悪な労働条件の下で作業が強いられている。とくに、要員不足による休日勤務の強制や年休が取得できずに流れていること、移動禁止合図旗設置時の擬似マスコンキーの取り扱いを契約社員に行わせていること、清掃作業中に監理者が背面監視やあら探しを行っていること、正社員登用において所長等の恣意的な意思で運用されていること、そして何よりも、低賃金のままで働かされていること等々、枚挙にいとまがないほどだ。
こうした状況に対して動労千葉は、7月23日、「動労千葉申38号」に基づき、清掃業務の労働条件改善に向けた団体交渉をCTSとの間で行った。団体交渉の概要は以下のとおり。
年休は平均14日取得?大量の年休が流れているのだ!
CTSとの団体交渉は、清掃業務に従事しているエルダー組合員が参加する中で行われた。
冒頭、エルダー組合員から、幕張事業所において、清掃業務の内容を全く知らない行方所長が6年以上も配置されたことにより、職場の雰囲気が悪化したことについてCTS本社の責任を追及した。これについてCTSは、「人材がいなかった・・・」と回答するなど、自らの責任逃れに終始した。
【要員不足による休日勤務の強制及び年休が流れている問題について】
組合側から、前年度の休日勤務と年休取得の状況について質したところ、「休日勤務については、把握できない」という不当な回答を行ってきた。年休の取得状況については、パートを除いて「平均で14日取得している」「時季変更はほとんど行っていない」との回答を行ってきた。しかし、実際には、班長クラスの人数が少ないために休むことができず、相当数の年休が流れている状況だ。また、出来ばえ検査のため毎日20名を確保しなければならないため休日勤務が強制されていることなどを突き付けた。
CTSは、「班長の人数が少ないことは認識している。班長の養成について問題があると思っている」と回答するなど、問題があることを認めざるを得ない状況であった。
【移動禁止合図旗設置時の擬似マスコンキーを契約社員が行っている問題について】
擬似マスコンキーについては、以前は社員が扱っていたことを追及するとCTSは、「雇用形態によって作業の棲み分けを行っているわけではない」「JRの教育を受け、車両センター所長の許可を受けた者の中から指定している」「現在、社員35名、嘱託4名、契約35名、エルダー6名の計80名に教育を行った」との回答を行ってきた。
しかし、本来、擬似マスコンキーやパンタグラフの上げ下げ等、事故になりかねない重要な機器の取り扱いについては、これまでは正社員が取り扱っていたのだ。しかし、その要件も緩和して契約社員等に行わせているのだ。しかも、これはCTSだけの問題ではなく、JR側もこれを承認して「許可」を与えているということ自体大問題だ。こんなことは絶対に認めることはできない。責任ある立場の者が取り扱うことをあらためて要求した。
「安全に関する教育が全く出来ていない問題について」
現在、安全に関する教育は、映像を中心にした教育が行われているが、実際の車両で機器の取り扱いを行わないため、ほとんど理解できない状況だ。
こうした状況に対してCTSは、「現車を利用した訓練も考えていきたい」との回答を行ってきた。
背面監視の中止要求に対して、「指導する」との回答!
「監理者による背面監視や、あら探しを行っている問題について」
この間、幕張事業所では、出来ばえ検査の点数が上がらないことを理由にしてCTS本社から監理者1名が張り付き、労働者の背面監視やあら探しを行っている。これには清掃を行っている労働者から怒りの声が噴き出している状況だ。
この点についてCTSは、「清掃担当者と一緒に清掃作業を行うことも含めて配置した」「あら探しを行うことが本意ではない」「組合からの指摘もあり、以前、口頭で指導した」「依然として行われているのであれば、さらに指導する」との回答を行わざるを得ない状況であった。
この日の団体交渉は以上の4項目で終了し、社員登用や賃金問題については、次回以降行うこととなった。
あらためて、CTSにおける労働条件改善に向けて闘いぬこう!
JRーCTSを貫く闘いを強化し、組織拡大へ全力で闘いぬこう!
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