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CTS成田空港駅事業所 (団体交渉5/8)

1日勤要員増をかちとる!

夕食時の休憩時間についても改善を実現!

要員増や休憩時間を改善したということは、成田空港駅における清掃労働が過酷だったということだ!CTSは、金子さんの労災を認めろ!

 5月8日、成田空港駅の労働条件改善に関する団体交渉が、成田空港駅でエルダーとして勤務する組合員も参加する中で行われ、千葉鉄道サービスに対する徹底的な追及が行われた。
 昨年8月に金子茂さんが泊勤務中に亡くなるという重大事態が発生し、それ以降、動労千葉は、成田空港駅における清掃業務の実態や粉じん、騒音等の職場環境等について調査を行い、CTSに対して労働条件改善と労災認定を求めてきた。今回の団交は、これまでの交渉の内容をさらに具体的な改善要求として千葉鉄道サービスに突き付けたものである。

夕食時間帯に1時間の休憩を確保

 団体交渉においてCTSは、5月1日以降、清掃業務を行う要員について、これまで12名体制であったものを、1名の要員増を行ない13名体制にしたことを明らかにしてきた。
 さらに、夕食の時間についても、30分しかなかった設定を1時間に変更したとの回答を行ってきた。
 今回の要員増と夕食時間の設定変更は、極めて重要な成果だ。
 成田空港駅では、1日、5万歩以上も歩かされ続けていたこと、食事をまともに取る時間もなかったこと、乗客監視の中で、時間に縛られながら清掃作業を行わざるをえなかったこと等々、過酷な清掃業務が強制され続けてきたことが明らかとなった。金子さんが亡くなったのも、こうした過酷な清掃業務が強制され続けたことが原因であり、労災であることは明らかだ。
 こうした状況にもかかわらずCTSは、金子さんが亡くなったことについて「業務に起因したものではない」として、労災認定を拒否し続けてきたのだ。
 しかし今回、CTSが、成田空港駅での要員増と夕食時間の設定変更を行ったということは、成田空港駅における清掃業務が、過酷な状況にあったことを、CTS自身が認めたということだ。そうであるならば、金子さんの労災認定を直ちに認めなければならないはずだ。

幕張でも5万歩だから問題ないと開き直るCTS

 しかし、一方でCTSは、成田空港駅の清掃業務で4万〜5万歩、多いときで6万歩も歩かされている状況を組合側から追及されると、「幕張事業所の泊勤務でも5万歩を超えており、他と比較して問題ない」との、とんでもない回答を行ってきたのだ。そもそも5万歩も歩かせておいて問題ないと回答すること自体大問題だ。
 さらに、ホームにおいては、列車がブレーキをかける関係で粉じんが舞っていることが、CTSの清掃担当者やJRの運転士から報告されている。しかも、成田空港駅で働く清掃労働者の中には、働き出してから肺気腫になった者もいるなど、深刻な状況になっている。
こうした状況に対してCTSは、「粉じんに関する環境測定を行う職場にはなっていない」「測定を希望すれば検討する」との回答を行ってきた。「検討する」ということは、やらないと同様の回答だ。労働者が病気になっている状況であるならば、即刻調査するのが会社のとるべき姿勢だ。
 休養室の冷暖房についてCTSは、「空港施設の関係で個別にエアコンを付けることはできない」「当面、冷風扇を設置して対応する」と回答してきた。問題は、今の休養室は、事務所の奥にあった倉庫に旧式の2段ベッドを入れただけで、もともと休養室として使用するような場所ではないということだ。 組合側からは、JR成田空港駅構内の設備を借りる等の対策を講ずことを改めて要求した。

夜中に列車清掃が1本増ー今の泊要員で足りない!

 さらに重大な問題として、3月ダイ改以降、22時47分に快速列車が1本多く入ってくるようになり、夜中の清掃作業が増えてしまった。しかも、列車増によりその後に行うコンコースの清掃時間が短くなってしまい、今のままの人数(夜は3名体制)では到底全ての清掃などできない状況になっている。
CTSは、日勤時間帯の要員贈は行ったものの、泊勤務については「要員を増やすまでの業務量にはない」と回答してきたのだ。
 これ以上どうやって業務量を増やすというのだ。列車が増えて清掃時間が短くなった分、時間当たりの業務が増えたということだ。実質的な業務量増ではないか。
組合側からは、こうした実体に踏まえ、夜間帯の要員増も行うことを要求し、団体交渉を終了した。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!


 
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