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全国の貨物職場から怒りの声を巻き起こそう!
貨物協議会第23回総会を開催 

 貨物協議会は4月25日、第23回総会を開催しました。議長として斎藤支部長が議事を進行しました。冒頭、佐藤貨物協議長が、総会をみんなの協力で無事に開催できたことにお礼を述べ、本部を代表して田中委員長から、一昨年から一線を越えた賃下げの中で、職場が暗くなるどころか、どんなに困難でも仲間を信じ、明るく団結して闘う貨物協議会と共に頑張る決意が表明されました。
 この間の総括、当面する取り組みが提起され、大竹副委員長から新中期計画2016について、岩井乗務員分科会長から職場の諸問題解決に向けた提起が行われました。質疑応答の後、団結して、助け合って、安全で安心して働ける職場づくりへ、元気よく団結ガンバローを三唱し、総会は大成功理に終了しました。その後の親睦会も、大いに盛り上がりました。

 当面する取り組み 

「中期計画2016」との闘いを

@ JR貨物は3月31日、今年度から向う3年間の新「中期経営計画2016〜鉄道事業の黒字化を実現」を発表しました。JR貨物は、政府・国土交通省から「国鉄改革の最終目標=完全民営化・株式上場」に向けて、2016年度までに「経営の自立」が求められています。その前提となる鉄道事業部門の黒字化を達成(今年度△58億円の鉄道事業部門の赤字を、16年度に±0)することを目標にしたのが、今中期計画の柱となっています。
 しかし、計画策定にあたっての経済情勢の分析などは「堅調な米国景気や金融緩和などを通じた円安による輸出環境の改善等により景気押し上げの要因がある」と、現実とあまりにかけ離れたものであり、「ニューチャレンジ」「ニューストリーム」「飛躍」などのこの間の中期計画同様、破綻することは必至です。
 なによりも「中期経営計画2016」では、さらなるコストダウンを進めることで収支を改善するとしています。その最大の対象は、人件費であることは明らかです。計画を発表した田村社長は、「社員の働き度の向上」として「航空会社でも月間乗務時間を延長するなど競争激化に備えており、鉄道でも現在の1運行距離の200kmという上限も見直しを視野に入れて考えていかなければならい」と述べています。
 言うまでもなく、関東・甲信越地方の石油輸送の78%が鉄道貨物であることに象徴されるように、鉄道貨物輸送は人々が生きていく上での大切な「ライフライン」です。安倍政権下で役所・学校・病院を民営化する攻撃が進められています。これらを、民営化=投資の対象=金儲けの道具にしたら、社会は崩壊します。「命より金」の新自由主義政策の貨物版である「中期計画2016」との闘いを全力で構築します。

国鉄分割・民営化を絶対に
曖昧にすることはできない

A 全国の貨物職場から怒りの声を巻き起こそう! 国鉄分割・民営化がなんのために強行されたのか。「国労を潰し、総評・社会党を解体してお座敷をきれいにして、立派な憲法を安置する」(中曽根)。「…その後、この社会に何が起きたのかは多くを語る必要もありません。昨年7月、非正規の労働者がついに2000万人を超えました。『格差』『貧困』『ワーキングプア』『非正規』『ブラック企業』『過労死』『解雇事由』…。そして安倍政権のもとで、秘密保護法の制定や集団的自衛権の容認、マスコミや教育の支配など、改憲と戦争に向けた反動が噴出しています。社会全体がこんな現実で覆いつくされる出発点が国鉄分割・民営化だったのです」(暴かれた真実2・田中委員長)。このことを絶対にあいまいにすることは出来ません。
 国鉄分割・民営化政策という根っ子と闘うことなくして、1ミリたりとも闘いの前進はありません。率先協力した日貨労はもとより、「国鉄改革法を認め、JR発展に寄与する」とした、国労方針では本腰入れてJR貨物当局と闘うことは出来ません。
 動労千葉は確かに、ごく少数です。しかし、分割・民営化以降27年、仲間を裏切ることなく、団結を守り、職場を守ってきたことは誇れることです。しかも、北海道の事故、貨物の経営破綻、京浜東北線の事故・・崩壊に向かうJR体制の綻びは益々大きくなるばかりです。チャンスが到来しているのです。
 ポイントは、日貨労の組合員に真実を伝え、全国の貨物職場から怒りの声を巻き起こし、国労本部も含め、裏切り妥結することが出来ない情勢をつくりだすことです。組織拡大こそが勝利の鍵です。

65歳まで安心て働ける
労働条件を確立を

 B 新中期計画では、「運転士の勤務体制の見直し」「賃金、人材教育(社員教育、技術継承等)の抜本的な改定及び要員計画の見直し」を行うとしています。15年連続のベアゼロで青年労働者の賃金は上がらず、55歳以降は基本給7割と、貨物会社は驚くべき低賃金と強労働の「ブラック企業」になろうとしています。
 65歳まで安心して働くことのできる労働条件の確立は切実な問題です。
 なによりも、外注化=非正規職化との闘いは、子や孫、労働者の未来をかけた闘いです。反合・運転保安確立へ、貨物支部こそ動労千葉の外注化阻止闘争を先頭で闘い、JR体制を打倒しよう!
 「戦争反対・戦争協力拒否の闘い」の構築。そのためにも11月集会を始めとした「国際連帯闘争の強化」を取り組みます。
 「一人ひとりが活動家に」を合言葉に、貨物鉄道に働く労働者、全ての労働者の未来を切り拓こう!

2014年度貨物協議会4役

議長   佐藤 正和
副議長  斎藤 隆男
事務長  山下 栄治
事務次長 石川 二郎

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!


 
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