"霞が関へ攻め上ろう"
3・23三里塚全国総決起集会 東京・芝公園
3月23日、東京・芝公園で、全国から950人の結集で農地裁判控訴審勝利に向けた全国総決起集会と都心デモをおこなった。
“おやじの遺志を継ぎ”
午後1時から萩原富夫さんの司会で本集会が始まった。萩原さんは「反対同盟は萩原進事務局次長が生前訴えてきた“霞が関へ攻め上ろう”の方針の実践として、空港周辺住民への署名・一斉行動を行ってきた。私はおやじ萩原進の遺志を継ぎ、敷地内農地を守り空港廃港まで闘う」と宣言をおこなった。
北原鉱治事務局長が主催者あいさつ。「何が正義かをこの法廷で明らかにする」と26日の東京高裁への大結集と傍聴を呼びかけた。つづいて市東孝雄さんが登壇し、「一審判決はまったく認められない。7年間裁判闘争を闘い、国策裁判というものを知った。政府は農地法を改悪し大企業の農業への参入の道を開こうとしている。農民問題は、不安定雇用と低賃金に縛られている労働者の問題とつながっている。あらゆる運動が垣根を越えて連帯しよう」と訴えた。つづいて、反対同盟顧問弁護団が壇上に勢ぞろいし、一人ひとりが控訴審勝利への決意を表した。
“不在地主”は国家権力だ!
連帯のあいさつの冒頭、動労千葉の田中委員長が登壇し、「今日は、かつて小作農たちが不在地主を撃つために鎌を持ち上京してきた情景を見る思いだ。今、“不在地主”に当たるのが国家権力だ!」と弾劾し、労農連帯をますます発展させる決意を明らかにした。
福島からの訴えとして、「3・11反原発福島行動」の呼びかけ人の椎名千恵子さんと、福島診療所建設委員会の渡辺事務局長が発言した。集会では、全国農民会議から共同代表の小川浩さん、全日建連帯関西生コン支部の西山執行委員、動労水戸石井委員長など、全国の闘う団体が発言した。
集会後、東京都心の新橋、銀座の繁華街を席巻するデモを行った。
市東さんが意見陳述
3.26控訴審第1回弁論
3月26日、200人を超す結集で裁判所包囲デモ、100名の傍聴者で控訴審第1回弁論が行われ、市東さんの意見陳述が行われた。市東さんは「農業がなくては人は生きられません。農業にこそ公共性がある。裁判長は私の畑に立って、このことをよく考えてほしい。父と私が精魂込めてつくり続けてきた畑の土を提出する」と裁判官に差し出した。法廷は傍聴席から大きな拍手が起きた。裁判後、参議院議員会館講堂で報告集会が開か、傍聴に駆けつけた埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫さんが連帯発言を行った
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(次回裁判は
6月25日(水)午後3時)
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