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外注化粉砕!3月ダイ改-ローカル線切り捨て許すな!
久留里線ワンマン運転撤廃!ライフサイクル撤廃-北嶋君奪還!

動労千葉の反合・運転保安 闘争路線で闘いぬこう!

新春インタビュー
鈴木貴雅乗務員分科会長に聞く
ストライキで闘う体制を強化し、労働条件確立ー要求実現へ!

業務外注化強行と強制出向、久留里線ワンマン運転導入等々、悔しい思いをした1年

◆昨年の闘いで感じたことは。
鈴木 昨年1年間の闘いは、検修・構内業務の外注化により強制出向させられた仲間をJR本体に復帰させる闘いと、久留里線のワンマン運転をめぐる闘い、そしてライフサイクルで強制的に駅へ行かされた北嶋君の運転士復帰を早期実現させることを中心に闘った1年で、乗務員分科会としては、本当に悔しい思いをさせられました。
 偽装請負をはじめ多くの矛盾を抱え、設備面の不備と乗務員への責任転嫁へと繋がるこれらの攻撃は、安全と労働者の尊厳をかけた闘いとして決して譲ることのできない闘いだと思っています。基地再編によるローカル線切り捨ても推進されている中で、職場の問題に声をあげ、追及することを通して要求実現を勝ち取っていかなければならないと考えています。

運転台は「指令手配スミ」の張り紙だらけー
曖昧や規程の解釈で構内の安全が危機に!

◆業務外注化によって安全が崩壊しようとしています。
鈴木 検修・構内外注化が強行されて以降、偽装請負はもとより、列車運行や車両入換において多くの矛盾・問題が発生しています。JRとCTSとの指揮・命令関係では、車技手配はCTS作業責任者を通しての指示となるために、乗務員からの車技要請ができなくなり、運転室内は「指令手配スミ」の張り紙だらけで、列車が動くのに支障がないものは修繕しない方向にあることが強く感じられる現状です。また、車技派出においては、乗務員から手配したにも関わらず連絡すら入らないことや、「情報なので出場しなくてもよい」と指示された例もあります。
 そして一方では、信号担当が外注化されたことにより、幕張構内における入換では、乗務員への指示をめぐり規定上の解釈は曖昧な指導しかされていなため、構内における安全も危うい状況にあります。これらの状況は、要するに安全を軽視していることだと思います。かつて、我々の闘いにより一定の安全は確保されてきました。しかし、外注化以降、千葉支社は「些細なことも大事故につながる」「すべては安全サイドに」といった危機感は放棄してしまったように強く感じます。「本当にこんなことでいいのか?」という感じです。安全の確保はJR本体の責任によって行うべきものであって、外注化は絶対に間違いであることを訴え、闘いぬかなければならたいと強く感じています。

国鉄分割・民営化がもたらした最悪の事態ー労働者への責任転嫁=解雇は絶対許せない

◆JR北海道では安全が崩壊しています。
鈴木 JR北海道における一連の事故は、国鉄分割・民営化がもたらした結果だと言えます。最初から黒字にならない状態のなかで、営利最優先を追求するがゆえにコストを極限まで削減し、他の交通機関との競争に打ち勝つために限界を超えた速度や極端なメンテナンス部門の外注化と要員削減したために、安全が崩壊したと言わざるを得ません。
 とりわけ、列車のスピードアップや乗務キロによる運転士への負担は計り知れないものがあります。そして何よりも、会社主導によるレール検査データ改ざん問題は安全の根幹を揺るがした大問題であり、労働者の解雇は絶対に許せません。こうした中で、何よりも許せないのは、労働組合が声を上げないことです。「明日は我が身」と考えたとき、同じことを繰り返えさせないためにも「闘いなくして安全なし」の立場での取り組み何よりもが求められています。乗務員・乗客の命を守るため、労働組合の闘いが求められている状況であると思います。

公共性の破壊とローカル線切り捨て反対ー、ライフサイクルと駅業務外注化は一体の攻撃

◆3月ダイヤ改正の闘いが重要になっています。
鈴木 昨年末に提案された3月ダイ改に関する労働条件は、外房特急2往復、成田線1本の列車削減と、久留里線の久留里〜上総亀山間3往復削減するというものです。公共性を無視したローカル線の更なる切捨てであることは明らかです。久留里線では、久留里〜上総亀山間の削減により利用客の利便性は大きく損なわれることとなります。この間の闘いで、設備面での不備や列車運行の遅延状況を指摘し、これに伴う乗務員負担の増大による安全面での危機を指摘して改善を求めてきました。木更津支部を先頭にした闘いにより、3本の列車についてはワンマン運転を解消することができましたが、まだまだ多くの問題点を残しています。
 一方、5駅の業務外注化が提案されており、駅業務の全面外注化に向けた攻撃が始まっています。将来的には、駅の輸送を除いて外注化し、輸送にはライフサイクルの深度化で運転士から要員を確保することが狙いであることは明らかです。ライフサイクル制度と駅業務外注化は一体の攻撃です。
 また、駅業務が外注化された場合、運転士の養成の問題や事故や車両故障時の対応も含めて、運転士にとって重大な問題が発生します。こうしたことからも、3月ダイ改はこれまで以上に重要な闘いになってくることは明らかです。全力で闘いぬかなければなりません。

安全破壊と団結破壊には、動労千葉の反合・運転保安闘争路線で闘いぬこう!

◆動労千葉の反合・運転保安闘争が重要になっています。
鈴木 検修・構内外注化や基地再編をはじめとした合理化攻撃は、利潤追求=コスト削減、人員削減により安全を犠牲にしています。そして、合理化により労働者の団結破壊を狙う攻撃です。検修・構内外注化をCTSが行うことにより、曖昧な規程解釈や車技手配時の作業が後退しました。乗務員基地再編攻撃は、「乗務効率向上」と、「収益率の高い圏内の安定輸送」を最優先させ、ローカル線切り捨てを行おうとしています。そして、強制出向・配転が絡んだ許しがたい攻撃であると言えます。
 また、久留里線ワンマン運転においては、危険性や設備的欠陥を指摘しているにも関わらずワンマン運転を強行し、定時運転も困難な状況にあります。こうした状況の中で、万が一「事故」が発生した場合、その責任が乗務員に転嫁されることが懸念されます。「事故」の責任を乗務員に転嫁させるようなことは絶対に許さないという立場で闘うことが重要です。労働者の団結で対抗しなければなりません。
 合理化攻撃は、安全を崩壊させ、労働者の団結破壊を目的とした攻撃であることをあらためて認識し、闘いぬかなければなりません。同時に、すべての要求実現には強固な団結で闘うことが絶対に必要です。これが動労千葉の反合運転保安闘争だと思います

「1人は全員のために、全員は1人のために」の原則を守りぬいて闘いぬこう!

◆今年の抱負をお願いします。
鈴木 第1には、北嶋君の運転士早期復帰を実現させる闘いを展開していかなければなりません。北嶋君は、悔しい思いをしながら強制的に駅へ行かされました。丸3年目の2月1日には当然運転士復帰をしなければなりません。乗務員分科会として全力で取組みます。
 第2には、検修・構内外注化による偽装請負を徹底的に追及・弾劾して、業務と出向者のJR本体への復帰を果たす闘いを展開していきたいと思います。
 第3には、これからも推進されると思われる乗務員基地再編に対して、職場からの闘いを通して阻止する取組みを展開してきたいと思います。
 第4には、久留里線ワンマン運転はじめとした安全上の問題を解決しなければなりません。
こうした闘い中心に、動労千葉の団結力を見せつける闘いを展開していく必要があります。
 乗務員分科会は、闘いの基礎である調査活動でJRの矛盾を徹底的に追及するとともに、ストで闘うことができる体制を強化して、要求実現を図って行きたいと考えています。
 安全の軽視と運転士への責任転嫁は許さない。強制出向・配転は許さない立場にたって、「1人は全員のために、全員は1人のために」の原則を守りぬき、闘いを展開していきたいと思います。
◆ありがとうございました。


●新支部長紹介

安全確立の闘いが絶対に必要!   いすみ支部 関 登 喜 雄
 
 昨年12月19日の支部定期大会で支部長に就任しました。
 いすみ鉄道では、昨年12月28日に脱線事故が発生しましたが、原因は未だに明らかになっていません。乗務員と乗客の身体・生命を守るためには安全を確立する闘いが絶対に必要だということをあらためて確信しました。
 一方、JR北海道では安全が崩壊し、その責任を労働者に押しつけて解雇するという事態になっています。絶対に許すことはできません。今こそ、動労千葉が掲げてきた反合・運転保安確立の闘いが求められていると思います。
 いすみ支部は、全員がエルダーの組合員ですが、JR本体の仲間たちと団結して闘いぬきたいと思います。
 今年も宜しくお願いします。

月ダイ改ー労働条件確立へ闘う!   鴨川支部 堀 江 秀 明

11月22日の支部大会で支部長に就任しました。宜しくお願いします。
 館山支部に続いて2度目の支部長ということで、責任の重さを感じています。
 職場では、乗務距離が長くなり、ハンドル率も上がって運転保安上も問題があるという声が上がっています。3月ダイ改での労働条件確立に向けた闘いが重要になっていると思います。
 また、鴨川派出が外注化されたため、支部組合員7名が強制出向させられています。職場と仲間を取り戻すために、外注化反対の闘いを全力で闘いたいと思います。そして、この闘いの中で組織拡大の取り組みを強化したいと思います。
 鴨川支部は、皆さんとともに闘います。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!


 
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