11・13 出向命令無効確認請求訴訟第4回裁判
偽装請負・安全崩壊問題を徹底追求
11月13日、東京地裁5 2 7 号法廷において、動労総連合で闘う「出向命令無効請求確認訴訟」の第4回裁判が行われた。外注化により出向を強制された仲間を先頭に、動労千葉、動労水戸、動労連帯高崎の組合員や支援の仲間たちが結集した。
現場からの闘いで追い詰めている!
裁判では弁護団からの陳述で、「出向による不利益はない」と強弁するJRに対し、外注化による安全の崩壊の現実や職場での偽装請負の実態を具体的に暴いた。これに対し、これまで「もう主張は出尽くした」と何の反論もなく早期結審で幕引きを狙っていたJR側は、反論せざるを得なくなって次回までに反論を準備すると表明した。職場から具体的な外注化の矛盾と破綻を暴くことで、JR・裁判所を追い詰めているのだ。
すべてが偽装請負だ!
今回の外注化は、本来外注化できないものを無理矢理強行している。だからこそ、外注化しなければ必要なかった要員が50人を越え、部下がいなくなったはずのJRで管理者が千葉だけで4名も増やされる自体にまでなっている。互いに出向という形を取っているが、現実の業務も、新たな労働者の教育も、すべてJRが行っている。そもそも、JRからC
T S への出向は、「技術指導のため」だったはずだ。CTSプロパーの仲間をJRに出向させて教育するなら、出向させる理由など一つもない。すべては偽装請負隠しのための出向だったということだ!
職場は毎日が偽装請負の連続だ。弁護団の陳述ではその中で、9月16日の台風による輸送混乱時の水戸支社での例を取り上げた。水戸鉄道サービス(MTS)の作業責任者は複雑な指示内容を理解できず、JRの助役が直接指示を行った。その現実をJRの助役やMTSの作業責任者が誰かまで特定して突きつけたのだ。
労働者の命と安全が脅かされている
JRは「不利益はない」というが、JRから下請け会社への強制出向はもちろん、外注化そのものが「不利益」だ。幕張車両センターでのポイント割り出しなど、外注化による安全崩壊がすでに現実になっている。安全問題は命に関わる重大な問題だ。
さらに、CTSは労働者の安全も守ろうとしない「ブラック企業」だ。「機材を買ってまで熱中症対策はしない」と開き直り、職場で労働者が亡くなっても職場環境を一切省みずに、「業務に起因していない」と言い切る。JRはすべて分かっていながら、「ブラック企業」で働くことを強制し、「別会社」だからと責任だけは逃れようとしているのだ。
弁護団はこの現実を明らかにしながら、北海道の安全崩壊に触れ、外注化による安全崩壊が社会的にも「不利益」だと追及した。
この逃れられない現実を突きつけられJRはグラグラになっている。次回はJRからの反論が出される。追い詰められたJR・裁判所をさらに追及し、外注化を粉砕しよう!
次回裁判1月22日(水)10時30分〜東京地裁527号法廷
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