11月労働者集会報告A 呼びかけた3労組の訴え
闘う労働組合を全国の職場に!
全国金属機械労組港合同
中村 吉政委員長
昨年は港合同の歴史の中で、大和田事務局長と辻岡執行委員が相ついで逝去するという激動の年でした。
当該・田中機械支部が早期に新体制を確立し、敵資本・権力の介入を許さず、団結力を高めて闘ってまいりました。
本年3月、22年継続されてきた南労会での長期争議に決着をつけるに至りました。今一つ重要な闘いは、橋下大阪市長と維新の会による公務員労働者に対する団結破壊、組合つぶしとの闘いです。3年にわたる裁判闘争で斎場労働者9名の解雇撤回の勝利判決を勝ち取りました。また入れ墨アンケート拒否した6名の分限処分撤回闘争の支援など、橋下市長の団結破壊の攻撃に、断固として闘っていく決意です。
港合同の闘いの多くは中小零細企業での闘いです。困難な闘いばかりですが、「どんなに強そうに見える敵であっても弱点のない敵はいない」「如何なる困難の中でも執念をもって闘えば活路は開かれる」との確信をもって闘い抜いてきました。今日の労働運動の現状を見る時、職場に闘いの旗は見えず、権利意識は後退し、団結が奪われています。大和田事務局長は、常々、国鉄闘争こそが今日の低迷する労働組合の惨状をひっくり返す突破口になると考えていました。
本集会に結集された全国の闘う仲間が、それぞれの職場で、労働組合を再生させ、あるいは闘う労働組合をつくって、新たな闘う労働組合の全国的なうねりを点から線、線から面へと発展させていくために、より一層団結を固めてご奮闘いただくことをお願いして、港合同からの挨拶とします。
関西地区生コン支部
武谷新吾書記次長
関西地区生コン支部では、先日定期大会を行いました。組織拡大を実現して権利侵害と闘い、すべてを職場で変えていくということを決議しました。労働者の権利を守るために、先輩たちの血と汗によって得られ成果を守り発展させるためには組織拡大が必要なのです。
敵側の動きが厳しくなっている。目に見えるような不当労働行為であればわかりやすいんですが、いろんな手を使ってきます。特に、マスメディアを使ったり、どこかの党が労働者の味方面をして、関生支部に対して、「あそこは特別だ」「反社会的勢力だ」とか言う。そういう意味で、攻撃に耐えて闘うためには思想闘争が重要だと決意しています。
雇用の安定、賃上げ、労働条件の維持・向上のために、関生支部を初めとするみなさんの先輩方が築きあげてくれた財産を守ってさらに発展させるために、社会的な影響力を高めていくためにも、今期も組織拡大を追求して闘いたいと思います。共に闘いましょう。
動労千葉田中康宏委員長
今日、私たちは「今こそ闘う労働組合を全国の職場に!」というひとつの目的のために集まりました。「もうたくさんだ!」という怒りの声が社会に満ち溢れています。未来を奪われた怒りの声です。今ほど労働運動の復権が求められているときはありません。30年余りに及ぶ新自由主義攻撃が生み出したのは格差と貧困、社会の崩壊だけでした。政府がやってきたことの全てがウソだったことを誰もが知っています。労働者の意識・価値観が大きく変化し、時代が動こうとしています。
全ては国鉄分割・民営化から始まりました。労働組合は際限なき後退を余儀なくされ、2千万人が非正規職に突き落とされました。解雇も不当労働行為もやりたい放題の世の中が生み出されたのです。
9月25日に出された高裁判決は、採用差別が不当労働行為であったことを明確に認定しました。それにも係わらず判決は解雇撤回・JR復帰を否定しました。何があっても国鉄改革法体制だけは絶対護持しようという意図とは裏腹に、この判決は労働運動の現状に大きな一石を投じました。国鉄分割・民営化を再び「今、現在の問題」として甦らせたのです。
私たちは26年間の闘いの全てをかけて最高裁闘争に立ち上がります。新たな10万人署名運動へのご協力を心から訴えます。
JR北海道での安全の全面的崩壊、JR貨物の経営破たん、国鉄分割・民営化は失敗に終わりました。今こそ、国鉄分割・民営化攻撃に決着をつけよう。
安倍政権は、国家主義、排外主義、領土問題を煽りたて、労働者の団結を破壊し、戦争に駆り立てようとしています。労働者には「固有の領土」も「国境」も存在しない。万国の労働者団結せよ。安倍政権を倒そう。もっと怒りの声を! もっと大きな団結を! 今こそ闘う労働組合を全国の職場に甦らせよう。
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