すべての怒りの声と国鉄闘争を結び、 反動安倍政権を打倒しよう
第42回定期大会2日目
大会2日目は、メッセージ紹介後、質疑応答が行われ、多くの代議員から方針案をめぐる意見が出された。本部答弁と委員長の総括答弁が行われ(要旨別掲)、13年度方針案・予算案・スローガン案が全体の拍手で確認された。スト権投票は、100%で批准された。新役員の信任投票が行われ全員が信任された。その後、各種委員の選出、大会宣言が採択された。最後に大竹副委員長が閉会あいさつを行い、組合歌合唱、田中委員長の団結ガンバローで終了した。
【出された主な意見】
●8月、CTSで金子さんが亡くなった。幕張ではCTSで5人が救急車で運ばれた。団交では、個人の責任で会社には責任はないと言っている。CTSを徹底的に追及する。
組・財答申では来年4月1日の退職者からの適用としているが、来年の退職者は削除したらどうか。(車技分科)
●9・25判決がでた。支部では、1047名解雇者が2名、公労法解雇者1名がいるが、今後の闘いの見通しについて、営業にいる組合員の展望は。
分割・併合で不具合が出ているが、本来、検査が担当すべき業務だ。
タブレットは会社責任で設定すべき。(銚子)
●タブレットの対応が各区所でバラバラであり、支部間で統一したらどうか。昨年5月に佐倉運輸区が発足し、12人で力関係を作っている。(佐倉)
●業務について、全て契約でできるとしているが、あいまいさが日常化している。完全なブラック企業だ。裁判で早く勝利したい。JR北海道の重大な事故は民営化、外注化の結果。安全と相容れない。(車技分科)
●貨物では夏季手当が1・1ヶ月だったが、冬も同額だったら死活問題になる。55歳での賃金減額70%が非常にきつい。
指令の問題では、成田線で車両故障があった時に自区に連絡して対応しろと言われたが、問題ではないか。(千葉機)
●来年、北島君がライフサイクルを終了する。2月1日復帰へスト体制を。
地震発生時の問題で、会社から全く連絡が来ないなど指揮命令がぐちゃぐちゃで帰りはタクシー代も出さない。(津田沼)
●ワンマン運連から半年経ったが、慣れない状態が続いている。半年でワンマン解除が12回発生し、9月には4回あった。解除したいが管理者が「解除を止めてくれ」と言ってくるなど問題がある。また、941D、947Dの3両化を検討しているようだ。(木更津)
●CTSプロパーが逆出向でJRにくる。朝の点呼で抗議行動を行っている。組織拡大しかない。(幕張)
●今後のエルダーについて、幕張まで行くのは大変で、地元で仕事ができるのかが大きな課題だ。タブレットの設定問題については、どのように対応するのか。(鴨川)
●タブレットは、千葉転で先行試用したがまだ始まっていない。設定の訓練は10月から行う状況であり、同じ歩調で行うべきだ。
平成採運転士が適性で引っかかっているが、構内業務が外注化されたため、乗務員を降りても行くところがない。(千葉転)
●DL関係について、今年も猛暑の中で運転したが、猛烈に熱かった。冷房の設置を早急に実現してもらいたい。
ECに監視カメラが付くようになったが、DLにも付けるのかどうか。
工臨を担当しているが、内房方面については木更津での担当を追求してもらいたい。
千葉転の庁舎の建替及び千葉駅の完成予定は。(千葉転)
●動員については、全力動員が多くなっているが、状況により動員数を出してもらいたい。また、各支部の財政担当者と話し合いをもってもらいたい。(佐倉)
●10月6日、荒川橋梁と江戸川橋梁が強風で運転中止になったが、指令は、乗客救済のためといって「注意して行け」と指示したが、これは規程に違反する取り扱いであり大問題だ。
運転士としても、65歳まで働ける労働条件が必要になっている。
運転台カメラについて、使い方によっては運転士の責任が問われる場合があるのではないか。(津田沼)
●233系の前照灯が暗くて前方が見えない場合があり、改良を要求してもらいたい。(京葉)
田中委員長総括答弁(要旨)
今まで経験したことのない事態が起きている。動労千葉が分割・民営化以降立ち向かい、切り開いてきたものは何だったのか、今一度はっきりさせたい。
鉄建公団訴訟9・25判決は、26年間闘って不当労働行為を否定できないところまできた。JR北海道の安全崩壊問題など、分割・民営化の問題点が見えてくる闘いとして最高裁闘争を全力で闘おう。
外注化強行から1年、代議員からも「曖昧さが日常化している」という指摘があったが、世の中すべてが偽装請負で回っている現実がある。政府・厚労省などは「『偽装請負』などという考え方を無くしてしまえ」という方向に向かおうとしている。このなかで、動労千葉がこの矛盾をついて闘っていることの大きさ、久留里線のワンマン運転化もわれわれの闘いによって、実質ワンマンが難しい状況を強いていることなど、われわれが一つひとつ闘っていることの意義は大きい。
高齢者の働ける労働条件をかちとろう。かつては乗務員が身体をこわしても構内運転士など降りる場所が必ずあった。今は働く場がない。清掃の仕事も首都圏のみだ。組織をあげてこの問題を闘おう。
反合・運転保安闘争が動労千葉の原点だ。05年の尼崎事故を前後し、連続するレール破断に安全闘争を展開し、千葉では900qのレールを交換させた。保守点検の規制が緩和され、メンテナンスコストを切り下げ、利益を得てきたJR東日本は社会的にも厳しい目を向けられた。困難でも外注化粉砕闘争をやりきろう。貨物の賃下げ攻撃に対しては、現場の中から怒りの声を噴出させて闘おう。
安倍政権は、日本を民営化・規制緩和の渦の中にたたき込み、総非正規職化しようとしている。また、改憲と戦争の道に突進している。労働組合の力が弱まっているからだ。動労千葉の闘いは核心を突いてきた。なんとしても闘う労働組合を復権させていかなくてはならない。そのためにも11・3全国労働者総決起集会に全力結集を!
|