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京葉線−ドア開扉のまま100km/h運転問題
検査派出への出動要請も行わず、運行優先で故障列車を運転

西船橋〜東京間、往復48kmもドア開扉のまま運行
「組合の指摘は受け止める」と言わざるを得ない状況

5月24日、JR千葉支社において、京葉線においてドア開扉のまま100km/hで列車を運行した事態に関する団体交渉が行われた。
 団交の中で千葉支社は、乗客のリュックサックのヒモがドアに挟まり閉扉しなかった、列車には2000人が乗車し、ホームも混雑していたため、1両空車扱いにすると100名以上の乗客を降ろすことになり混乱が生じつと判断し、緊締幕を使用することを指令に連絡し、指令から非連動運転の指示を行った、との回答が行われた。
 また、ドアが閉扉しない場合、1扉の場合は緊締幕、2扉以上は1車空車扱い又は回送となつ取り扱いだが、都の時の状況によること、非連動運転には速度制限はなく、現段階で速度制限を設けることは考えていないとの回答を行ってきた。
 故障とはいえ、ドアが開いたまま100km/hで列車を運行することがどれほど危険極まりないことであるのかが全く分かっていないということだ。それにもかかわらず、「規程上問題ない」といって開き直っているのが今の千葉支社の姿勢だ。


緊締幕を張った故障車両。この後、48kmも運行!(当該列車の乗客より提供)

非連動ー別のドアが故障したら、運転士も分からない
 一方、今回のドア故障に関しては、西船橋駅には検査派出があるにもかかわらず、検査派出への出動要請を行っていなかったというのだ。連絡すれば3分程度で駆けつけることができ、対処できたはずだ。本来行うべき手配すら行っていないのだ。
 さらに、西船橋駅から緊締幕を張った列車は、東京駅到着後、折り返して西船橋駅まで運行したというのだ。延べ48kmだ。そして西船橋から回送扱いにしたのだ。
 結局、朝の混雑時にドア故障が発生したため、列車運行を優先して危険な車両を運行したということだ。
 しかし、非連動にした場合、別のドアが故障して閉扉しなかった場合には運転士や車掌はわからず、発車してしまう可能性もある。
 さらに、ドアが開いたまま100km/hで列車を運行することが危険極まりないことであることは誰が見ても明らかだ。千葉支社も、「報道で色々いわれていることは承知しいている」「組合の指摘は受け止める」と言わざるを得ない状況だ。
 組合は、今後は検査派出への手配を行うこと、ドアが閉まらない場合は、少なくとも空車扱いを行うこと、速度については制限することを求めて団交を終了した。

京葉車両センターで転落事故ーJRとCTSで団体交渉
CTSー事故の責任を当該労働者に押し付ける不当な姿勢

 3月30日、京葉車両センター構内で、CTSの清掃担当労働者が運転台から作業用通路に転落し、さらに洗浄線底部で頭部を打ち、外傷性くも膜下出血の重傷を負うという事態が発生したことから、JR千葉支社とCTSに対して、昇降台設置等の安全対策を求めて、5月24日にJR千葉支社と、同30日にCTSとの間で団体交渉を行った。
 まず、JR千葉支社は、作業を行う上で邪魔になるとの声もある、安全面から計画的に設置していくと回答したものの、現段階では当面設置の予定はないとの回答に終始した。
 また、錦糸町駅0番線に特急5両編成が停車するため、CTSで働くエルダーからここへの昇降台設置の要求が出ていることについては、現在運輸の設備で検討しているが、まだ具体的には動いていないとの回答が行われた。
 一方、CTSとの団交では、基本動作を守れば今回の転落はなったとして、あくまでも本人に責任を押し付けようとする不当な対応に終始した。しかも対策は、手すりをしっかり掴む、足下を確認する、ヘルメット着用の指導をするというものだ。指導するのは会社として当然のことだが、これだけを行えば事故は防げるとして設備的な安全対応は必要ないというとんでもない姿勢に終始した。安全に関する感覚が全くないというCTSの姿が現れている。
 動労千葉は、こうしたCTSの姿勢を徹底的に弾劾するとともに、JRに対して設備要求を行うことを追及した。
 安全感覚もないCTSに業務外注化をこのまま続けさせることなど絶対にできない。
 業務外注化粉砕ー強制出向へ闘おう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう

 
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