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No.

「出向説明会」―制服わたすだけ

これでどうやって仕事をしろというのか! 偽装請負そのものだ

 職場では「出向説明会」なるものが始まり、怒りの声はさらに高鳴り、職場の隅々まで満ち溢れている。
 その場では、CTSの制服とヘルメットとたった二双の軍手だけが渡されて、「ハイ、10月1日から下請け会社に行って下さい」というのだ。工具や設備、詰所その他は今までどおりJRのものを使ってくれという。一体何なんだ、これは! 

 現場の実態を見ろ!
 10月1日まであと数日という今になっても、構内・仕業・派出検査等を委託するという一般的なことが言われているだけで、われわれには具体的なことは何も知らされていない。一体どんな委託契約のもとで、何をしろというのか。仕事の内容はおろか設備ひとつ、詰所ひとつ、工具ひとつがどういう委託契約関係になっていて、何を使っていいのか、いけないのか。未だ、何もかもが全くゼロの状態だ。
 準備ができていようがいまいが、とにかく、人間ごと業務を外注会社に放り出す。やっていることはただひたすらそれだけだ。
 現場の管理者ですら、何を聞いても「私たちだって何もわからないし、何も聞かされていない」と繰り返すだけだ。「10月1日以降どうやって仕事をしろというのか?」「私たちにもわかりません」。毎日がこの繰り返しで、現場の管理者ですら、誰もが「本音を言えばこんなことは間違っていると思います」と言う。これが現場の実態だ。こんな現実の中で、支社の管理者がのり込んできて、「業務命令」のもとに「出向説明会」が強行されているのである。われわれは強く抗議し、指名ストライキに立ち上がっている。こんなやり方は絶対に許せない。

 すべてが違法行為だ!
 もう一度原点に還って考えよう。こんなメチャクチャな外注化は聞いたことがない。本末転倒もはなはだしい。
 今回、外注化されようとしているのは約90名分の業務だ。だが、本来、委託・外注化というのは、下請け会社の側に、それだけの業務を請ける人間の体制、経験、技術力があることが大前提だ。それにも係わらず、仕事ができる人間はゼロ、経験もゼロ、技術力もゼロ。だから人間ごともっていく。それだけじゃない。指揮命令したり、管理したりする体制もゼロだから、管理者も16名を出向という形でもっていく。一体これは何なんだ!
 さらには、設備も詰所もロッカーも工具も、全てはJRのものを使う。これまでは高熱水費すら払っていないそうだ。こういうのを偽装請負というのだ。

外注化粉砕し、職場に戻ろう!
 そして、もうひとつ言いたいことがある。こんなものを呑んで現場に強制する労働組合とは一体何なんだ。3年で帰れるとか、帰れないとか、ウソを言うな。「本当に帰れるんですか、戻る職場はどこですか?」と聞くと、現場の管理者も、支社の管理者も誰もが黙ってしまうのが現実ではないか。
 このまま黙っていたら、外注化が次々に拡大していくことは明らかだ。現場に戻る道は、こんな違法な外注化を粉砕すること、絶対に外注化の拡大を許さないために闘うこと以外にない。10・1外注化強行を許すな! 外注化を粉砕して職場に戻ろう。ともに闘おう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう
 
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