原発なくそう!改憲はばもう!
−8・15労働者・市民のつどい−
8月15日、東京・中野ゼロホールにおいて、「8・15労働者・市民のつどい」が520名の参加で行われ、早朝の靖国弾劾デモに引き続いて、来日した民主労総ソウル本部の二人の仲間とともに集会に参加した。
国境を越えて団結しよう
折しも「領土」をめぐって、ナショナリズムや排外主義があおられ、戦争の危機が高まっている。居住することもできない島の「領有権」を主張し、「得」をするのは一体誰なのか? 今労働者にかけられている激しい攻撃は個別の利害を超えて全労働者階級の立場に立ったとき、国境をこえて団結することで打ち勝つことができる。このことを鮮明させた集会であった。われわれも外注化阻止闘争をそういった立場で闘い続けてきた。
主催者あいさつに立った葉山岳夫弁護士は、「改憲阻止の闘いは、反原発の闘いと一体のもの」と訴えた。
実行委員会の基調報告を森川文人弁護士が行った。「反原発の十数万の人々のデモ、自分たちで原発をとめよう。現状を変えようという自発的な意志を感じる。」(領土問題で)「漁民、民衆にとって国境は存在しない。共通の敵は誰なのかということ」また、改憲情勢が一変していることを危機感をもって訴えた。
「もっとまともな国だと思っていた」
福島から原発労働者の母親である木田節子さんが報告にたった。「日本はもっとまともな国だと思っていた。震災以降、様々な本を読み、話を聞き、だまされていたことに気づいた。長いこと戦争に行った人を神様として祀るということでだまされていた。終戦記念日の意味を娘にしっかり教え、この国がやろうとしてることは間違いだと教えたい。」と訴え、これに応えるように「フクシマとつながるために団結しよう」と織田陽介NAZEN事務局長の発言が続いた。松元ヒロさんの軽妙なコントをはさみ、西川重則さんが国会憲法審査会の暴走に警鐘を鳴らす発言を行った。
「労働者民衆が主体の世の中を」民主労総
特別報告にたった韓国・民主労総ソウル本部会計監査チェ・チュンファンさんは、韓国の労働運動の現状を報告し、日本の反原発運動、動労千葉の外注化阻止闘争に大きな関心をよせた。「資本と政府は一緒になって歴史を逆に回すといっている。労働者民衆が世の中の中心であり、主体です。共に闘っていきましょう」と訴えた。
動労千葉から田中委員長が、動労水戸も除染作業に反対しストライキにたちあがっていることを報告し、「フクシマを見殺しにし続けている政府を見てきた人々が今原発反対の行動に起ち上がり始めている。新自由主義がもたらしたすべてのウソが暴かれ、たいへんな「貧困」化が進行している。労働組合は一体何をやっているのか。闘う労働組合を再建できたら、このデモは百万、千万のデモとなる。外注化が阻止できたときこの再建は必ずできる」と、11・4労働者集会への結集を訴えた。
靖国弾劾デモにたつ
早朝、民主労総の仲間とともに法政大学前から右翼の妨害をはねのけて靖国弾劾のデモにたちあがった。当日指名ストにたちあがった仲間も参加し、あいさつでは右翼を一喝して、外注化を阻止する決意を表明した。
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