この流れを止めることはできない
7・16反原発集会に17万人が結集
人でいっぱいのメイン会場。
7月16日、東京・代々木公園において過去最大規模の反原発集会が開催された。原宿駅から地下鉄代々木公園駅、渋谷NHK前まで拡がる広大な敷地の代々木公園をほぼ全面埋め尽くす17万人が結集した。かつての60年、70年安保闘争や総評全盛時代でも経験したことのない規模の結集だ。
「さようなら原発10万人集会」はその名称をはるかに越えて、猛暑のなか全国からさまざまな人々が集まり怒りの声をあげた。
メイン集会では、「この声を無視し、大飯原発再稼働を決めた政府に侮辱されていると感じる」(大江健三郎氏)、「たかが電気のために命を危険にさらすのか」(坂本龍一氏)などよびかけ人各氏や福島の武藤類子さんらから発言が行われ、3コースにわかれて都心をデモした。
連合などが未だに原発稼働を容認しているなかで、3・11福島での原発いらない集会の大結集が、原発廃止の流れを決定づけた。大飯原発の再稼働が決定されてからは、毎週金曜日に行われている首相官邸前抗議行動が毎回10数万人という規模でふくれあがり、その数は全く減っていない。この流れを止めることはできない。
「もう引き下がらない」
これからの生き方かけて怒りが爆発
この十数年、リストラ・首切りから始まり、働いても生活できない非正規職化・超低賃金化、生活保護を受けなければ生きていけない世帯の急増、仕事さえ見つからないといった新自由主義攻撃にさらされ、ついには命を脅かす原発まで利益と経済効率優先のために稼働させろというに至って、もう我慢できないという怒りが爆発している。
しかも政官財一体となって、大学・学者なども含めた「原子力ムラ」がウソとペテンとカネでこれを推進してきたことがすべて明るみになったのだ。原発事故が露わにしたこうした現実は、いま労働者がおかれている現実そのものだ。
10・1外注化阻止へ!
民営化・外注化、規制緩和―すべてが同じ構図だ。徹底的に労働者を収奪し、一部が儲ける、闘う労働組合はつぶし、あらゆる社会的連帯や団結は解体され、職場は安全が崩壊し、人間関係も共同性も破壊された。そしてそれに加担した労働組合幹部らがいる。
この現実をいま変えるときがきたのだ。7・16反原発集会の17万人結集は、静かにその決意を示している。
動労千葉は10数年にわたって外注化を阻止してきた。どんなに小さな組合でも原則を曲げず闘う限り、展望を切り開くことができることを示してきた。JR千葉支社は今週にも再び外注化に向けた提案を行おうとしている。外注化を阻止する闘いこそ、非正規職化、偽装請負を許さない闘いだ。人生をかけて外注化阻止へ起ち上がろう! 動労千葉に結集してともに闘おう!
↑原宿コースに向かうデモ隊。デモの列は延々と続き、沿道や車上から多くの声援を受けた。
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