第12期労働学校始まる!
長田書記長が実践編で講義
動労千葉 外注化阻止の闘い
第12期労働学校が開校しました。基礎編は年12回、実践編は年6回です。実践編は4月28日「非正規化・外注化と国鉄闘争全国運動」と題して労働学校講師増田さんと動労千葉の長田書記長の2人で講義をおこないました。
外注化阻止と国鉄全国運動の展望 増田明生
増田さんは外注化阻止闘争と国鉄闘争全国運動の展望と題して講義をおこないました。 講義の中では、2007年サブプライム住宅ローンの破綻から始まった世界恐慌は解決不能であること。福島原発事故は史上最大の放射能惨事であり、新自由主義の行き着いた結果であること。イラク・アフガン侵略戦争、対北朝鮮、対中国への軍事圧力。司法反動、改憲、不当逮捕など新自由主義が凶暴化してきたことを明らかにしました。
この渦中で動労千葉は、2011年〜12年検修・構内外注化阻止闘争を全力で展開、1047名の解雇撤回の国鉄闘争全国運動をたちあげ、解雇撤回、非正規職化反対の闘いを闘ってきた。
そして動労千葉の外注化阻止闘争を紹介し、これらの闘いの基本は反合・運転保安闘争路線であることをはっきりさせ、外注化の最大の矛盾点は、安全崩壊、「鉄道労働者にとって安全は誇りであり、思想であり、哲学である」という中野前委員長の言葉を引用し、反合・運転保安闘争路線が動労千葉の団結の源であること、この路線が労働現場の主導権を握り、組織拡大の最強の力であること。そして動労千葉の外注化阻止闘争が新自由主義攻撃と外注化攻撃に対する展望を開く闘いであることを
訴えられました。
動労千葉の外注化阻止闘争 長田敏之書記長
長田書記長は、動労千葉の外注化阻止闘争の実践に踏まえて講義をおこないました。
まず、検修・構内外注化攻撃の始まりは「シニア協定」との闘いであったこと。2000年9月に東日本は「グループ会社と一体となった業務体制の構築に関する協定」を提案。そして今後急増するシニアに、「より相応しい雇用の場を確保」するためだとして「シニア協定」とワンセットでの合理化案を提案してきた。ほとんどの業務が外注化の対象にされ、最終的には全面外注化に行き着くもの、狙いは総額人件費の削減。それによる技術力継承の阻害と安全の崩壊をもたらすものであった。東労組はこれを01年3月に単独妥結している。
このシニア協定に対する闘いはシニア協定の締結を拒否するところから始まった。外注化を認めなければ退職者の再雇用の道が閉ざされるという、雇用を人質にした卑劣なやり方であっても、再雇用を希望する組合員にとっては切実な問題であった。泣く泣く動労千葉を脱退する組合員も出現した。しかし動労千葉は原則は曲げない、絶対反対で闘おうと、再雇用先を組合自身の手で探すという取り組みを続けながら闘いを貫徹してきた。06年にシニア制度を粉砕し、以降10年間千葉支社の外注化を阻止してきた。
全面外注化阻止、組織破壊攻撃との闘いでは、09年に検修・構内業務のほとんどを外注化する提案があり、実施日は10年4月であった。特徴はエルダーを使って逐次置き換えていくやり方から、「一括して委託する」としたこと。そのため要員は現職の労働者の若年出向によってまかなう事になる。出向といっても戻る場所のない片道キップ。いずれ「転籍」が突きつけられることは間違いない。
攻撃は09年10月からの数度にわたる幕張支部三役及び、執行委員への強制配転攻撃から始まった。動労千葉は4波のストで反撃し、そのたびに組織拡大を実現してきた。
11年6月には京葉構内外注化を千葉支社として初めて提案。当局の目的は全面外注化を前に何としても千葉支社での外注化の実績をつくっておきたいということ。要員となるエルダーへ組合所属をこえて訴えかけ、外注業務に就くことをきっぱり拒否する感動的な成果をかちとった。偽装請負問題で厚労省への申告、差し止めの仮処分を求め訴訟、また外注化の手先になっている東労組の裏切りの暴露・追及。職場からの反乱をつくり出し、10月1日実施を阻止。
さらに12年4月1日、全面外注化を阻止した。なぜ阻止できたのか。会社も東労組も実施を強行した場合、職場からの反乱、偽装請負問題、強制出向問題に確信が持てていないからだ。
最後に長田書記長は、外注化との闘いはJRの経営戦略の根幹との闘いであり非和解の闘いにならざるを得ない。全面外注化とは、出向―転籍へと導く攻撃であり、とくに青年労働者の未来が打ち砕かれる。組織拡大で反撃し、絶対阻止しようと訴えた。
12期労働学校実践編
次回実践編は布施前副委員長がおこないます。全支部からの結集をお願いします。
私が職場でやったこと
日 時 6月23日(土)13時場 所 DC会館 大会議室
講 師 布施宇一
動労千葉前副委員長 |
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