home page 日刊動労千葉 前のページに戻る

No.

ボロボロの裁判員制度も原発も廃止を!
 ―5・21裁判員制度廃止!全国集会―


全国の会が登壇

 5月21日、裁判員制度が施行されてちょうど3年目に当たるこの日、東京・日比谷公会堂において、「裁判員制度はいらない! 大運動」の全国集会が開かれ、全国から950人が参加した。


客席からスローガンを掲げる民主労総の仲間

 動労千葉はこの日韓国から遠征闘争のため来日した民主労総の労働者とともに参加した。
 講演に立った宮本弘典さん(関東学院大学教授、刑法学)は、専門家の立場から近代刑事裁判の歴史を語り、現在の司法改革論議が、規制緩和などの米の構造改革要求を背景に「迅速・簡易化」の名の下に新自由主義的司法改革として登場したことを鋭く指摘した。同時にそれは戦時治安管理型への統治形態の大転換でもあった。刑事裁判を支配の道具とする裁判員制度は、原発や自衛隊などと同様に「小さな譲歩や妥協がとてつもない未来を招く。廃止以外にない。」と結び、切れ味鋭い暴露に大きな拍手がわいた。
 集会へのビデオレターでは、蛭子能収(漫画家)、崔洋一(映画監督)、山本太郎(俳優)さんらから、それぞれの立場から裁判員制度廃止への思いが語られた。寸劇などを間にはさみ、全国各地の会とこの間の裁判員候補者が紹介され、千葉の裁判員制度反対実行委の仲間とともに動労千葉も横断幕を掲げて登壇した。会場にいた民主労総の仲間も紹介された。
 まとめに立った高山俊吉弁護士は、「3・11以降、人々は国もマスコミも信用しなくなった。それ以前に85%の反対があった。私たちの運動をもっと前進させよう。『自分はイヤだ』からもう一歩を、具体的な行動を。一人の拒否からみんなの拒否で制度の廃止へ!」と訴えた。運動をさらに強化しよう。

原発再稼働許すな!
5・20 広瀬隆さん講演会

 5月20日船橋において、広瀬隆さん講演会が、「原発なくせ! 千葉アクション」の主催で行われた。
 広瀬さんは、これまで反原発の著作を数多く発表しているジャーナリスト。3・11の前年に発表された「原子炉時限爆弾」は、まさしく大地震切迫の危険性と原発事故の可能性を警告する内容だった。


長時間に及ぶ講演にもかかわらず、参加者全員が真剣に聴き入った。

 集会場には時間前から多くの人が列をなした。講演はスライドなどを使用して3時間に及ぶものであったが、時間の経つのもあっという間の濃厚な内容であった。広瀬さんは、関西電力の電力不足キャンペーンの大嘘を様々なデータを駆使して暴露し、「節電する必要もなければ、値上げする必要もない」と原発再稼働のためのキャンペーンをバッサリ斬った。
 また、地震の問題、津波の問題の深刻さ、それぞれが驚愕すべき内容で、今さらながら、こんな地震大国日本に54基も原発をつくったことに震撼した。福島第一原発は津波以前に地震で配管が壊れたことも明らかになりつつある。また、東海や女川など他の原発でも3・11直後、福島と同じような電源喪失、冷却停止の危機にさらされていた事実も明らかにされた。
 さらに被爆の問題では、日本の自動車のエアフィルターの比較データなど、関東も含めて広範囲に放射能が拡散したことが暴露された。そして、福島原発事故は未だ収束どころか4号機の燃料プール問題など、次の余震でいつ崩壊してもおかしくないほどの危険性を帯びていることも指摘された。
 今回の事故で、孫を非難させた広瀬さんは二度と孫にも会えないかもしれないと覚悟したという。子どもたちの未来を守るために廃炉にするまで死ねないと訴えた。
 全原発廃止へ! 再稼働を許すな!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
ページの先頭に
前のページに戻る