千葉支社
特殊自動閉そく化を 理由にして、突如、 「車内清掃」を言及
労働条件の一方的な変更は、絶対に認められない!亀山駅棒線化=無人化はローカル線切り捨てだ!
JR千葉支社は、ダイ改に関する各支部毎に行われた団体交渉の内、3月9日に行われた木更津支部の団体交渉において、久留里線での特殊自動閉そく方式の導入による上総亀山駅の要員削減=無人駅になることを理由にして、突如として、「上総亀山駅の終着列車について、車内清掃や酔客の対応を行うことを検討している」旨の回答を行ってきた。
団体交渉において千葉支社は、「特殊自動閉そく方式の導入により、上総亀山駅が無人化になる。そのため、終着列車の車内点検等が実施できない」「車内清掃等については、千葉鉄道サービスに手配をしていたが、上総亀山駅近辺に人がいないという理由で断られた」「そのため、乗務員で車内清掃及び酔客対応を行うことを検討している」というのだ。
昨年12月にダイ改に関する要員及び行路・交番等に関する労働条件が提示されたが、その時点では「車内清掃等」については何ら提示されていなかったのだ。それが、ダイ改をあと1週間と迫った状況の中で、いきなり団体交渉の回答の中で「車内清掃」「酔客対応」等を検討していると回答してきたのだ。
しかも、今週になってからは、木更津運輸区において、ダイ改に向けた訓練が行われ、その中では、「車内のゴミ掃除」「嘔吐物があった場合の対応」「酔客の対応」等々を行う前提で説明が行われているというのだ。こんなデタラメなやり方があるか。
車内清掃ー会社が責任をとって行うべきだ!
上総亀山駅終着となる木更津運輸区のDC交番・17行路では、22時40分頃953Dが上総亀山駅に到着し、翌日5時08分に上り始発列車として発車することになっている。この間、入区や出区手配等があるため、睡眠時間はせいぜい5時間程度だ。
こうした少ない時間であることを承知で、「車内清掃等」を行え、貴重な睡眠時間削れというのだ。こんな重大な労働条件の一方的な変更を、絶対に認めることはできない。会社が責任をとって行うべきだ!
保安度を下げてまで運転士に踏切遮断を行わせるのか?
そればかりではない。今回、久留里線に特殊自動閉そく方式が導入されようとしているが、それに伴う合理化=要員削減により上総亀山駅を棒線化し、無人駅化しようとしている。
これにより、上総亀山駅を発車する際には、運転士が踏切の遮断機を下げるボタンを押し、確認後に発車するという取り扱いにしようとしている。
列車の発車に際しては、これまでは、車掌が発車時間を確認し、信号確認、ドアを閉め、パイロット点灯により運転士は列車を発車させる。
しかし、今回、上総亀山での取り扱いは、運転士が、発車2分前踏切遮断機のボタンを扱い、踏切遮断を運転士・車掌双方が確認し、その後、ドア閉め、パイロット点灯で発車することになる。これは、運転士が列車の発車時間を確認することになり、これまでの取り扱いと大きく異なることになる。もしも踏切遮断の時間が遅れて発車時間に間に合わない時には、運転士の処分問題が発生するということだ。
また、運転士も人間である以上、踏切を遮断せずに発車することも有りうることだ。 千葉支社は、タブレット方式から特殊自動閉そく方式に変更することで保安度をあげるといっているが、実際に行おうとしているのは、運転士の注意力による踏切の遮断であり、保安度を下げる以外のなにものでもない。上総亀山駅まで軌道回路を設ければすむ話なのだ。
しかも、現場における訓練では、実際にどのような形で遮断機のボタンを扱うのか等について現場から意見が出ているにもかかわらず、実際のボタン等の機器については「モノがないから示せない」というのだ。
これでは訓練にすらならない。
コスト削減を名目にして全ての責任を乗務員に押しつけようとしているのだ。
高校がなければ久留里ー亀山間は廃止?
して、今回、上総亀山駅を無人化しようとしているが、これは、久留里〜上総亀山間を廃止することを前提にしていることは明らかだ。この間、千葉支社は、「久留里に高校があり、亀山からの通学もあり今は廃止できない」と団交の中で回答している。
今、県内では、「少子化」を理由にして高校の統廃合が計画され、大問題になっているが、もしも久留里線沿線の高校がなくなったら、久留里〜亀山間は廃止するということだ。まさにローカル線切り捨てー地方切り捨てを行おうとしているのだ。
ダイ改での一方的な労働条件変更ー「車内清掃」実施を許すな!ローカル線ー地方切り捨て反対!反合・運転保安確立に向けて職場から総決起しよう!
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