予科生等運転士登用差別事件
弁論再開に怒りの抗議・ 傍聴闘争を闘いぬく!
傍聴に先立ち、最高裁南門前で横幕を張って抗議行動を行う予科生や組合員、支援する会の仲間たち。(2月2日)
田中委員長ー心に響く感動的な意見陳述を行う!
櫻井裁判長ー2月23日に判決期日を指定
弁論期日からたった20日後に判決期日を指定する反動性
2月2日、13時30分から、最高裁第1小法廷において、動労千葉の「予科生等運転士登用差別事件」に対する弁論が行われた。
最高裁での弁論再開は、東京高裁の勝利判決を覆すことを目的に開かれるものであり、絶対に認めるわけにはいかない。
12時30分、当該の予科生等を先頭に各支部から結集した組合員、支援する会の仲間たちが傍聴券獲得ために最高裁南門に並び、会社側の傍聴者を圧倒した。「最高裁の弁論再開弾劾」「高裁判決に基づき決定を下せ」との怒りのシュプレヒコールを叩きつけた後、当該の関道利君(幕張)が「弁論再開は絶対に許せない。高裁判決に基づく勝利をかちとるまで闘いぬく」と訴え、組合側傍聴者28名が最高裁に入った。
第1小法廷での弁論では、動労千葉弁護団の広瀬弁護士が主張の要旨を説明した後、田中委員長が意見陳述を行なた。「航空会社に就職して操縦士の資格をとったのに20年も発令されないとしたら当然にも理不尽だ。これは人格を否定するものであり、本件の本質もここにある。動労水戸事件と本件は全く同一の不当労働行為であり、水戸が確定している以上弁論を再開するまでもなく結論は出ている。差別された悔しさ、苦痛、深い絶望感は本人しか分からない。誇りある労働者をこのように扱いを受けていいはずがない。酷い現実の中で仲間を信頼して団結を守りぬいた組合員を心から誇りに思う。同時に卑劣なJR東日本に腹の底からの怒りを覚える」との心に響き渡る意見陳述が法廷を圧倒した。
この訴えに対して櫻井龍子裁判長は、「判決期日を2月23日、13時30分に指定する」と言って、逃げるように法廷を去った。
若い世代に動労千葉の闘いを引き継ぐことができた!
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裁判後の報告集会で、発言する当該の予科生ら。左から、山崎孝弘君、溝口靖人君、関寿君、半田幸夫君、江沢英紀君、小沢勇君、3人おいて、関道利君、荒井秀夫君、川村雅巳君、内田晃君。俺たちは、ハンドルを握るまで絶対にあきらめない。JRの不当労働行為弾劾。 |
弁論終了後、社会文化会館において、報告集会が開催された。
集会冒頭、広瀬弁護士、伊藤弁護士から弁論再開の持っている意味についてあらためて説明が行われるとともに、弁護団としても動労水戸事件と比較しても弁論再開が行われること自体おかしいこと、当該予科生等の20年以上に渡り運転士を求め続けてきたことを思うと本当に悔しいとの感想が語られた。
そして、当該の予科生ら10人からの発言が行われた。「人格を踏みにじられて25年になる。しかしこれまでの闘いの中で若い世代が起ち上がり、動労千葉の闘いを引き継ぐことができた。今回弁論が再開されたが、仮に負けたとしても、大きな成果だと思う。そして、外注化を絶対に止めるためにも若い人たちに動労千葉のことを伝えていこう」との感動的な発言があり、会場は圧倒的な拍手で包まれた。
最後に、田中委員長がまとめを行い、当面、4月全面外注化を絶対阻止するために2月〜3月を全力で闘いぬくこと、基地再編攻撃についてもこれからが正念場であることを訴え、2月23日、再度、最高裁での判決公判に全力で結集することが訴えられた。
予科生等運転士登用差別事件勝利!JR東日本は不当労働行為をやめろ!
2月23日、再度、最高裁に結集しよう!
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