予科生等運転士登用差別事件の「弁論再開」弾劾!
2・2最高裁闘争に全支部から全力で結集しよう!
不当労働行為の張本人=JR東日本と徹底的に闘いぬこう!
業務外注化阻止ー組織拡大で反撃だ!
最高裁は、動労千葉の「予科生等運転士登用差別事件」に対して、「弁論を再開する」「期日を2月2日に指定する」との決定を行ってきた。これは、東京地裁での逆転勝利判決を見直そうという絶対に許すことのできない反動攻撃だ。2月2日の最高裁弁論に全力で結集し、反動攻撃を吹き飛ばそう!
そして、不当労働行為の張本人であるJR東日本を徹底的に糾弾し、職場から反撃しよう!
動労水戸事件では組合側勝利が最高裁で確定している!
最高裁が弁論を再開するためには、憲法違反や法律の解釈に誤りがある場合などに限られている。
しかし、動労千葉の運転士登用差別事件では、憲法違反の問題には当てはまらないことは明らかだ。そして、法律の解釈の点で考えてみても当てはまることは絶対にない。それは、同種事件である動労水戸の運転士登用差別事件においては、JR東日本の登用差別=不当労働行為を明確に認定しており、08年12月には最高裁で組合側勝利の判決が確定しているのだ。最高裁で確定した判決は法律と同じであることを考えれば、動労千葉の運転士登用差別事件において法律の解釈に誤りがあるなどということはあり得ないのだ。
JRの上告理由書=ウソとペテンで塗り固められた主張
最高裁が「弁論再開」を決定するにあたっての「理由」としたのが、JR東日本が提出した上告理由書だ。しかしその中で主張されていることは、差別=不当労働行為の事実をウソとペテンで塗り固めたものばかりだ。例を挙げてみると、分割・民営化以降、運転職場から駅等に大量の運転士が配転されたが、この駅に配転されていた運転士60人を運転士に発令し、その中に動労千葉の組合員23名が含まれていたから、動労千葉を運転士から排除しようとしたことはないから不当労働行為ではない、と主張しているのだ。
しかし、運転職場から駅等に強制配転された運転士については、JRとの確認の上で一定の期間を見て交代で運転士に戻っていたのであり、しかもJRが言う「発令」とは駅から運転士への異動に伴う発令であって、予科生の運転士登用に関する発令とは全く次元の違う問題だ。事実をごまかしているのだ。
予科生の運転士登用差別は動労千葉と動労水戸だけ!
また、労働委員会や裁判でJRの不当労働行為が3件確定していることについても、「3件のみ」で判断するのは間違いだ、動労水戸の運転士登用差別事件には別事件だから関係ないと主張しているのだ。
本来、不当労働行為とは、1件もあってはならないのだ。さらに予科生の登用差別は千葉と水戸だけで発生しており、動労水戸事件が最高裁で確定している以上、関係ないなどということは絶対にないのだ。
しかし、最高裁は、こうしたウソとペテンで塗り固められたJRの主張を弁論再開の「理由」としたのだ。絶対に許せない。言語道断だ。
今回の最高裁による弁論再開は、1047名闘争に対する「4・9政治解決」攻撃と同様に、労働組合を屈服させて分割・民営化の時には不採用=解雇の問題はなかった、運転士登用差別の問題はなにもなかったことにしようとしているのだ。
しかも動労千葉は、1047名闘争を闘いぬくとともに新たに国鉄闘争全国運動を呼びかけて労働運動復権の最先頭で闘いぬくとともに、職場では検修・構内業務の外注化を10年以上もストップさせ、今、現在も真正面から闘いぬいている。こうした動労千葉に対して、これ以上の勝利を与えてはならないとの意志の下で運転士登用差別事件に対する「弁論再開」という新たな攻撃に出てきたのだ。
この攻撃に対するわれわれの方針は明確だ。「弁論再開」攻撃を徹底的に弾劾し、あらためて最高裁での勝利判決獲得に全力を挙げて闘うことだ。そして、団結をさらに強固にして職場におけるJRとの闘い、外注化攻撃絶対阻止の闘いを貫こう。
そして、この闘いの渦中で、組織拡大を勝ち取ることが最大の反撃になるだ。
2・2最高裁闘争に、全支部から全力で結集しよう!
予科生等運転士登用差別事件
2・2最高裁闘争について 日 時 2月2日(木)13時30分から
場 所 東京・最高裁 第1小法廷
その他 裁判終了後、報告集会を開催する予定。
※「弁論再開」を徹底的に糾弾し、勝利判決獲得へ、全支部から全力で結集を! |
|