最高裁の予科生等運転士登用差別事件に対する
弁論再開決定弾劾!
国鉄闘争の解体に向けた政治的決定を徹底的に弾劾する!
反動攻撃粉砕し、勝利判決獲得へ職場から総決起しよう!
全ての組合員のみなさん!
最高裁判所は、動労千葉の「予科生等運転士登用差別事件」について、「口頭弁論を再開する」「期日を2012年2月2日に指定する」との通知行ってきた。
最高裁において弁論が再開されるということは、高等裁判所における判決の内容を見直すことを意味している。予科生等運転士登用差別事件の場合は、東京高裁における逆転勝利判決を覆すことを狙っているということであり絶対に許すことはできない。
あらためて動労千葉の総力を結集し、JR東日本の不当労働行為を徹底的に糾弾するとともに、最高裁における勝利獲得に向けて全力で闘いに起ち上がらなければならない。
分割・民営化体制=JR東日本と真正面から闘う
動労千葉の「予科生等運転士登用差別事件」は、87年4月の国鉄分割・民営化以降、JR東日本の不当労働行為と真正面から闘いぬいてきた。
国鉄当時に採用された予科生の内、「55〜57予科生」については、分割・民営化前までに運転士の資格を取得していたものの、運転士への発令は保留されていた。そして、分割・民営化を経てJR東日本が発令するだけで運転士への登用が行われるはずだったのだ。
しかし、JR東日本は、国鉄分割・民営化にあたって、「一企業一組合」を掲げてJR総連=JR東労組との結託体制の下で、動労千葉や国労への差別・選別を徹底的に行うとともに、運転士登用にあたってもJR東労組組合員を優先し、動労千葉などに所属する予科生については徹底的に差別し、登用を拒否してきたのだ。
こうした差別に対して、90年3月に千葉県労働委員会に救済を申し立て、93年6月には「89年11月30日付で運転士に登用したものとして取り扱え」との勝利命令が公布された。しかし、中労委では、結審以降13年間も放置した挙げ句に「初審命令を取り消す」との反動命令をこうしてきたのだ。
動労千葉は直ちに東京地裁に行政訴訟を提起し、08年3月の反動判決を経て、09年9月30日、東京高裁において「98年1月1日付で運転士に登用したものとして取り扱え」との逆転勝利判決をかちとったのだ。
しかし、今回の最高裁での弁論再開決定は、国鉄分割・民営化以降、20年以上を経てようやくかちとった勝利を覆そうとするものであり、反動攻撃の極みだ。
国鉄闘争を戦い続ける動労千葉への組織破壊攻撃だ!
今回の弁論再開は、昨年4月に1047名闘争解体として出された「4・9政治解決」と同じ攻撃だ。「4・9政治解決」により国労本部や4者・4団体を屈服させて今年6月には「闘争集結」、7月には国労本部大会で規約改定まで行って闘争団員の組合資格を剥奪し、そして続く8月には動労千葉鉄建公団訴訟では、組合側が要求していた葛西証人(現JR東海会長)の採用を拒否して結審を強行した。
こうした一連の流れは、国鉄分割・民営化から25年を経る中で、三島(北海等、四国、九州)と貨物の各会社の経営が全く成り立たないという状況の中で、分割・民営化に反対する国鉄労働運動を一掃する目的で行われてきたことは間違いない。
そして、こうした中で、「予科生等運転士登用差別事件」も、国鉄分割・民営化の本質を問い、JR体制の中心であるJR東日本の不当労働行為や外注化=合理化攻撃と真正面から闘いぬく動労千葉を解体することを目的にして今回の「弁論再開」攻撃がかけられてきたのだ。
動労水戸では勝利ー不当労働行為撤廃へ闘いぬこう!
しかし、動労千葉に所属する予科生らに対して、JR東日本が運転士の登用を拒否し、一方でJR東労組の組合員だけが運転士に登用されてきたことは紛れもない事実だ。この一点をとっても不当労働行為であることは間違いない。
しかも、動労千葉と同様に運転士への東京を拒否されていた動労水戸の登用差別事件では、08年12月に最高裁決定が確定し、現在、4名が運転士の発令を受け、本線乗務を行っているのだ。
こうしたことを考え合わせれば、動労千葉の「予科生等運転士登用差別事件」についても、JR東日本の不当労働行為は間違いないのだ。
今回の最高裁による「弁論再開」攻撃は、紛れもなく政治的判断に基づく、動労千葉への組織破壊攻撃であり、国鉄闘争に対する解体攻撃に他ならない。
すでに動労千葉は、「弁論再開」に対して弁護団との検討を行い、主張の整理、補強等を開始している。
最高裁の反動攻撃を跳ねのけ、2月2日、最高裁での弁論に大挙押しかけ、勝利判決をかちとろう!
最高裁での弁論期日
日 時 2012年2月2日(木)
13時30分から
場 所 東京・最高裁判所 第1小法廷
※当該の予科生を先頭に、全力で結集を!
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