home page 日刊動労千葉 前のページに戻る

No.

幕張・ライフサイクル配転差別事件千労委(9/2)
小沢君、内田君、滝君、北嶋君証言で不当労働行為立証

京葉車両C構内業務外注化阻止!ライフサイクル撤廃へ、ストで闘おう!

 9月2日、13時から、千葉県労働委員会において、「幕張・ライフサイクル配転差別事件」の第4回審問が行われ、幕張からの不当配転当該として小沢勇君、同じく内田晃君、ライフサイクル不当配転当該の津田沼支部・滝厚弘君、千葉転支部・北嶋君が組合側証人として証言を行った。

小沢君 支部三役等5名の配転は、不当労働行為以外ない!

 最初に証人として出廷した小沢君からは、まず、幕張車両センター構内や各担務の業務内容を証言した後、小沢君がこれまで「A1」を担当し、配転当時は主に「G2」担当であったことを明らかにした。そして、本件配転に至るまでの間に千葉派出の見習に3ヶ月もかかるなど、要員が逼迫していたこと、そもそも退職者の補充であるならば計画的に見習ができるはずだが、急挙の不当配転であったために小沢君の後任を作らないまま配転することになってしまったことを明らかにした。さらに、配転された後も結局要員が不足していたため、小沢君の2月に予定されていた勤務「G2」を仕業では行うことができず、構内や臨検も含めてやっと回すという状況であったことを明らかにした。そして最後に、見習や移動後の担務変更の状況が通常と違うやり方で行われたこと自体、幕張支部三役をはじめとした役員の狙い撃ちとして行われたことを如実に示していること、本件不当配転により幕張支部の活動に重大な影響を及ぼしたことなども立証し、証言を終了した。

内田君 高裁判決履行し、早急に運転士に登用しろ!

 次に、内田君が証言を行った。まず、分割・民営化を前後して人活センターや駅での相次ぐ配転を受けた後、95年にようやく幕張車両センターに異動したことを怒りをもって証言した。
 そして、本件配転により、会社は「通勤距離が短くなった」ことを理由にして配転が正当だと主張していることに対して、そもそも幕張を希望して異動したこと、本人が希望して通勤時間が長くなっている以上、「通勤時間短縮」は配転の根拠にはならないこと、会社が「本人のため」というのであればそれこそ幕張車両センター本区での勤務に戻すべきであることを証言した。
 また、成田派出で行っていた分割・併合作業が昨年12月ダイ改でなくなり、ハンドル担当業務がなくなった以上、早急に幕張本区に戻すべきであることも訴えた。
 さらに、内田君と先に証言した小沢君は運転士登用差別事件の当該であり、09年9月の高裁判決で勝利している以上、本件で配転する以前に、運転士として登用されなければならないこと、それを拒否して成田派出に配転することは二重三重の不当労働行為であることを怒りをもって証言した。

滝君 異動により要員が逼迫し業務に支障を来している!

 3人目は、ライフサイクル配転の当該である津田沼支部・滝君が証言を行った。
 最初に、ライフサイクルが提案された後、東労組の中では当初反対の声が多かったこと、しかし次第に賛成に動き出したこと、こうした中で動労千葉が反対していることから動労千葉に加入した経緯を明らかにした。
 そして、ライフサイクルについては、そもそも「運輸のプロ」なるものが何を指すのか全く不明であること、運転士への復帰が会社の恣意的な運用で行われることから戻れるかどうか不明であること、しかもライフサイクルの異動に伴って習志野運輸区では要員が逼迫して予備要員が確保できない状況により業務に支障を来した事実を具体的に証言した。
 そして何よりも、動労千葉はライフサイクルに関する労働協約を締結していない以上、今回の配転が不当労働行為であること、手当の減額による不利益等が発生している事実を立証し、証言を終了した。

北嶋君 ライフ異動で「1号俸加算」−通常異動ではあり得ない!

 そして最後に、千葉運転区・北嶋君が証言を行った。
 本件配転をめぐる団交において千葉支社が、組合からの追及に対して「ライフサイクルの運用は、就業規則には書いてない」旨の回答を行うなど、そもそも就業規則で異動できないことを会社が認めたこと、会社から渡された異動の事前通知には「ライフサイクル異動」と記載されていること、さらに「特に」として「1号俸加算」が記されており、これらはライフサイクルによる異動が通常の異動ではなく、ライフサイクルに関する「覚書」=労働協約に基づいて行われていることを証言した。
 そして、配転により賃金の減額による不利益があること、さらに平成採の仲間たちへの訴えが今まで通りできなくなるなど、青年部運動に重大な影響が出ていることを最後に訴え、証言を終了した。

 次回は、11月15日、13時から、会社側・杉村証人(本社人事課)及び鶴田証人(千葉支社人事課)に対する証人調べが行われる。不当配転粉砕!京葉車両センター構内業務外注化阻止に向け、傍聴に結集しよう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
ページの先頭に
前のページに戻る