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No.

運転士への一方的な事故責任の転嫁許すな!
国土交通省−動力車操縦者運転免許の取消等の基準を制定

運転士を精神的に追い詰めるだけだ!
第2の「尼崎事故」を起こさせてはならない!

 国土交通省は、3月31日、「動力車操縦者運転免許の取消等の基準」なるものを制定した。
 「基準」は、制定の目的について、「動力車操縦者運転免許に関する省令」第6条で「動力車の操縦に関する法律若しくはこれに基づく命令又は運転免許に伏した条件に違反したとき」等には、運転免許の取消又は停止をすることができると規定していることを挙げて、「動力車操縦者運転免許に関する省令第6条に基づく運転免許の取消及び停止を公平かつ適正に行う」ことを目的にして、今回の「取消又は停止」に関する「基準」を制定したというのだ。

あらゆる事故が処分の対象−処分の累積加重まで規定

 「基準」に基づき取消や停止等の処分対象となるのは、「酒気帯びで操縦した者」「麻薬等により正常な運転ができない状態で操縦した者」「理由なく操縦中に運転席を離れた者」「運転速度を超過して操縦した者(30km以上、30km以下)」「退行運転を行った者」「停止信号を超えて操縦した者(場内、出発、入換又は代用手信号等)」「動力車の操縦に関する法律、命令に違反して操縦した場合(携帯の使用等)」「運転免許の条件に違反して操縦した者(眼鏡等、限定免許)」「省令で定める基準(視力、聴力、身体機能等)に適合しない者」など、ありとあらゆるものを挙げている。
 行政処分の内容も、免許停止で「10日」「30日」「90日」「180日」、そして「取消」だ。
 さらに、同じ運転士が、免許停止処分を受けた場合、過去3年以内に免許停止が2回ある場合には「取消」、同様に過去3年以内に免許停止1回又は警告の場合には免許停止期間の加重等を行うというのだ。
 国土交通省は、この「基準」について、今年10月1日から施行しようとしている。

厳罰で事故を防ぐことはできない!反合・運転保安確立へ!

 今回の「基準」の制定は、厳罰により運転士をがんじがらめにしようとするものであり、全ての責任を運転士一人に押しつけようとする、とんでもないものだ。
 運転士は、「事故を起こそう」などと思って列車を運転している訳ではない。しかし、今のJRの現状を見れば分かるとおり、乗務時間や拘束時間は延び、列車のスピードはアップし、しかも東京近郊では2分30秒間隔で列車を運転しなければならない、ローカルでも長時間運転が強制されている。
 こうした中で、今も必死になって列車を運転している運転士に対して、今回のような「基準」で「免許停止」や「取消」などの精神的な圧力をかけること自体、「事故を起こせ」と言っているに等しいことだ。
 今でさえ、些細な事柄でJRが事情聴取だ、処分だと言って運転士に対する締め付けを強めている中で、今回の「基準」による取り扱いが行われた場合、更に運転士を追い詰めることになることは、火を見るよりも明らかだ。それは、「第2の尼崎事故」へと行き着くということだ。
 国土交通省は「基準」を撤廃しろ!JR東日本は「基準」に基づく取り扱いを行うな!
 反合・運転保安確立!検修・構内業務全面外注化阻止!組織拡大へ!

反対同盟の市東孝雄さん、萩原富夫さんらの不当逮捕を弾劾する!

立て看板設置に抗議した市東孝雄さんを不当逮捕する千葉県警の公安警察(5月17日)

 5月17日、成田空港会社が、敷地内の市東孝雄さん宅前の団結街道廃止を前提にした立て看板を設置しようとしたことに対して、市東さんが猛然と抗議したところ、千葉県警は何らの理由も告げず不当逮捕するという暴挙を行った。
 また、24日には、団結街道廃止反対、第3誘導路建設反対を訴えて公開シンポジウム会場へのデモ行進を行ったところ、過剰警備に抗議した反対同盟の萩原富夫さんを不当逮捕した。
 こうした千葉県警による反対同盟に対する弾圧は、44年目を迎える反対同盟の闘いが成田空港の完成を阻止し続けていること、そして何よりも大恐慌の中で成田空港の存在そのものが危機的な状況になっていることを示すものだ。
 不当逮捕された市東さんは、「われわれが本気だということを示すことができた」と元気に闘い抜いている。反対同盟の決意に応え、空港廃港まで闘おう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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