貨物定期昇給凍結回答弾劾
日貨労の裏切り妥結を許すな
回答内容
1,定期昇給の実施を10月1日まで見送る
2,10月1日に実施する所定号俸は4号俸とする
3,満55歳の基本給の適用を受ける社員は、基本給に1300円を加算し,10月1日に実施する。 |
JR貨物は、3月25日2010年度新賃金回答を行い、10月まで定期昇給を凍結するという回答を強行した。ベアゼロはもとより、定昇まで凍結し、労働者に犠牲を集中する貨物会社を怒りをこめて弾劾する。この定昇凍結の回答を日貨労はその場で受け入れ妥結した。日貨労こそ貨物で働く労働者に犠牲を転嫁する資本の手先だ。職場の怒りで日貨労を打倒しよう。
貨物会社の回答した主文は次のとおりとなっている。
「平成22年度の新賃金については、定期昇給の実施を10月1日まで見送ることとします。」
就業規則では毎年4月に実施することになっている定期昇給を、半年間行わないことなど許されるものではない。回答では、「収入の確保に努めるとともに、各般にわたるコスト削減に取り組み、なんとしても黒字を計上することが必要」「いま会社として最大の危機にある、3年連続の赤字はなんとしても避けたい」として、就業規則にある定期昇給すら行わないというのは、労働者に対する重大な背反だ。断じて許すな。
4月1日定昇実施を求める
この回答に対し、「組合として今回の回答内容は認められない。就業規則にも4月1日実施とある以上就業規則の内容で実施を求める。就業規則は会社も社員も双方が守るものとされている。定期昇給が実施されないことは、社員にとってはペナルティーが科せられたと感じる。労働者に責任を転嫁することは許されない。経営が厳しければ、繰り返すのか」と定昇凍結を弾劾した。
会社は、「定昇は基本的な労働条件であり変えることはいろいろと影響がでる、今回は限定的な取り組みとしたい。就業規則を変えずにやりたい。(凍結を)繰り返せば、当社の存続の問題になってくる。」とあくまで定昇凍結に固執する姿勢を顕わにした。
さらに「4月以降の状況を見ながらよくなることが前提だが、事業計画達成の見通しが立ったときには、(半年間の定昇凍結分を)期末手当に反映させたい」として、あたかも労働者が犠牲を受けない方策があるかのように述べた。しかしこれは、過去にも同様な回答を行いながら、実際は実行できなかったことがあり、到底そのまま受け入れることはできない。定昇凍結の重大性を隠して、労働者の怒りをそらすことを狙ったものでしかない。
会社は、「会社の危機」を叫びたてることで、労働組合の屈服と協力をとりつけ、労働者に犠牲を押し付けること正当化しようとしている。そのためあえて就業規則に決められている定期昇給を持ち出すことで、企業防衛にかりたて、企業意識を植え付けようとしている。分割・民営化のときはそれが「雇用」であった。しかし労働者が怒りをもって立ち上がれば、こうした攻撃は粉砕できる。
定昇凍結に裏切り妥結し、企業防衛の尖兵として、労働者に犠牲を転嫁する日貨労を許すな。
4月1日定昇実施にむけて、職場から闘いに立ち上がろう。
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