東京地裁による葛西証人の採用却下を弾劾する!
動労千葉12名の首を切った張本人だ! 検修業務全面外注化阻止!
1047名雇撤回へ!
昨年12月17日の動労千葉鉄建公団訴訟において、証人として出廷した伊藤嘉道証人の証言により、国鉄分割・民営化でJRへの採用を拒否された動労千葉12名については、87年1月末までは採用候補者名簿に登載されていたこと、動労千葉12名をはじめ本州で約100名の労働者を「運用基準」(停職6ヶ月、停職2回以上)で排除した張本人が葛西職員局長(当時)であったことが、分割・民営化から23年を経てようやく新たな事実が明らかになった。これ自体画期的なことであった。
動労千葉と動労千葉弁護団は、伊藤証人の証言が終わった段階であらためて葛西証人の採用を裁判所に申請し、これに基づいて1月29日、証人採用に関する進行協議が行われた。
別事件の調書があるから証言はいらない?
進行協議の中で裁判長からは、「葛西さんについては、別の裁判で証言しているから調書があるはずだ」「葛西さんの著書もあるから参考にできる」などとして、証人採用を拒否するという、絶対に許すことのできない訴訟指揮を行ってきた。
裁判である以上、新たな事実が明らかになった以上、その当事者の証言を聞くことは極々当たり前のことだ。また、「別の裁判」に証人として出廷したとしても、当事者(原告)がことなること、そもそも別の裁判では「運用基準」の問題や名簿に氏名が登載されていたことについては触れられていないのだ。そうである以上、動労千葉鉄建公団訴訟でこの点を明らかにすること当然であり、不当労働行為を明らかにするための絶好の証人だったのだ。
労働者の怒りと結合することに恐怖!
しかし東京地裁民事11部裁判長は、4者4団体が「解雇撤回」を放棄して政治解決路線のもとで1047名闘争の幕引きを図っている状況の中で、分割・民営化の根幹にかかわる葛西証人の採用は絶対にできないと判断したのだ。さらに、非正規労働者を始めとした労働者に対する首切りや賃下げ攻撃に対して怒りが沸騰する中で、1047名闘争がこうした闘いの先頭にたつことを恐れて、葛西証人の採用を政治的に却下したのだ。徹底的に弾劾しなければならない。
動労千葉は、あくまでも葛西証人の採用を求め、徹底的に闘いぬくものである。
当面、3月3日に予定されていた裁判は一旦延期し、4月21日(13時30分)、田中委員長が証人として出廷する予定である。
1047名解雇撤回へ闘おう!
10年弁護団総会を開催(2/7)
全ての労働委員会、裁判闘争の勝利へ!
2月7日、15時から、DC会館において、「10年度弁護団総会」が開催され、職場での闘いと結合して裁判・労働委員会闘争の勝利に向けて全力で闘うことを確認した。
最初に、動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫弁護団長があいさつにたち、「動労千葉は外注化阻止の闘いにすでに突入し、2月1日〜2日にはストをうちぬいた。この1年間では、運転士登用差別事件で動労水戸が勝利し、動労千葉も9月30日に東京高裁で逆転勝利した。また、5・27国労臨大闘争弾圧裁判では暴処法を打ち破る勝利をかちとった。そして1047名闘争では、採用名簿に動労千葉を始め国鉄労働者が搭載されていたにもかかわらず、葛西の指示で排除された。職場との闘いと一体となって弁護団は全力で闘う」と訴えた。
不当配転には職場と法的手段で反撃!
動労千葉からの報告を田中委員長が行い、ライフサイクルと外注化阻止に向けたストの報告を行った後、外注化に一矢を報いる闘いを行わなければ労働運動の再生もないこと、外注化阻止闘争は戦後の反合闘争の総括をかけた闘いであること、そして、今行われている外注化攻撃そのものが違法行為の疑いがあり、労働組合が闘えば外注化を押し止めることが可能であることを訴えた。
各裁判と労働委員会闘争について担当弁護士からの報告が行われ、その後、活発な討論が行わた。
とくに、幕張支部解体攻撃と行われた小沢君の配転と、無協約にもかかわらずライフサイクルで配転された滝君の問題については、不当労働行為以外のなにものでもないことはあきらかであり、法的手段に訴えることを確認した。
また、鉄建公団訴訟や運転士登用差別事件の勝利に向けて取り組みを強化すること等を確認し、弁護団総会は成功裡に終了した。
職場での団結した闘いと一体で、裁判闘争・労働委員会闘争勝利をかちとろう。
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