労働者の国際連帯で核を廃絶しよう!
8月9日、長崎原爆の日
オバマ「プラハ演説」は、新たな世界核戦争への道だ
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ファン・デルポソ氏と慰霊碑に献花し深い祈りを捧げました |
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アメリカ・オバマ大統領は、本年4月5日、チェコのプラハで核に関する演説をおこない、あたかもオバマが「核廃絶」を表明したかのように、日本共産党ー原水協、連合ー原水禁ー核禁会議はこれを歓迎し、「オバマ政権にすがって核を廃絶しよう」という運動にはいっています。
しかし、オバマ「プラハ演説」は、アメリカによる核兵器の独占・支配とそれを口実にした北朝鮮やアフガニスタン〈タリバンの勢力圏)への新たな侵略戦争政策を表明したものです。これを「核廃絶」声明などとマスコミも報道していますが、とんでもない話です。実際オバマは「アメリカは最後まで核を手放さない」と言っています。そして他国には、制裁や戦争をも、ちらつかせて核の廃棄を迫っています。
このように「プラハ演説」を契機にして、アメリカに対抗した各国の核武装への動きが逆に強まり、新たな世界核戦争への道が敷かれつつあります
核を廃絶できるのは、労働者の国際連帯の闘い以外ありません。
8・7福岡労働者集会
8・6ヒロシマに続いて反戦・反核の行動を九州に移し8月7日は福岡労働者集会が、国鉄1047名闘争勝利、5・27臨大弾圧闘争、「日の丸・君が代」不起立闘争、道州制・民営化、裁判員制度反対をスローガンにスタンダード・ヴァキューム石油自主労働組合主催で、開催され、各労働者から資本主義に対する怒りの声が報告され、この怒りを持って8・9長崎反戦反核を打ち抜き、11月、1万人集会へ断固として突き進む決意が参加者全員の総意として決議された。
8・8長崎反戦反核集会
8日夕、長崎県勤労福祉会館において長崎反戦反核集会が開かれた。吉田義久さんの「核の脅威」をつくり出したのは誰か?と題した講演と、ILWU〈国際倉庫港湾労働組合)ローカル34を代表してファン・デルポソ氏がILWUの反戦反核闘争の歴史を語り、8・6ヒロシマから8・9ナガサキを日本の労働者・被爆者と共に連帯し闘う事を表明した。
さらに「君が代」不起立を貫き停職6ヶ月の処分を受けながら全国行脚中の河原井純子さんなど多くの発言、決意を受け集会は翌日のデモで麻生を長崎からたたき出す事を確認した。
8・9長崎、被爆64周年糾弾
「原爆も差別を焼き尽くせなかった」。
8月9日早朝、長崎の爆心地公園で「長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼早朝集会」に参列して強烈に心に響いた一言だった。
懐かしい故郷から遠く長崎まで強制連行され、強制労働を強いられた朝鮮人の人たちも64年前の8月9日、プルトニウム原子爆弾投下、当時の市民24万人のうち7万人が一瞬にして命を奪われました、朝鮮人も2万人が被爆、1万2千人が死亡したそうです。生き残った人々も朝鮮人だからと差別され処置もされぬままだったり、また原子野の惨状のなかで死体や瓦礫の処理を命じられたそうです
戦争を、二度と繰り返してはいけない。反戦反核、反差別の誓いを新たにするものでした。
オバマも麻生もぶったおすぞ!
8月9日午前10時、猛暑の中、爆心地にほど近い城栄公園に全国からの闘う仲間が結集した。
司会の福岡レイバーユニオンの仲間は「大恐慌情勢の中で戦争と改憲、民営化と労組破壊の攻撃が激化しているが、社会を変えるチャンスだ。麻生の式典参加を粉砕するデモへ打って出よう」と力強く訴えた。
ファン・デルポソ氏は、「ヒロシマそしてナガサキを共にみなさんと闘ってきて教えられることが多かった。11月1万人集会でまた会いましょう」とあいさつし、熱い拍手を受けた。
集会のまとめに8・6ヒロシマー8・9ナガサキ反戦反核全国統一実行委員会代表、三角忠さんが「アメリカ、ヒロシマ、そしてナガサキと労働者の国際連帯で闘う仲間の団結でここまで来た。11月1万人集会に向け、麻生もオバマもぶっとばして反戦反核闘争デモを貫徹しよう」と訴え、長崎の爆心地へデモは出発。午前11時2分、原爆投下の時刻に、祈念式典会場下で「麻生は長崎から出て行け」「オバマ賛美を許さない」のシュプレヒコールを被爆者の怒り、労働者の怒りを込め会場に向け叩きつけた。デモは灼熱の太陽の下、全コースを貫徹した。
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