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日韓労働者シンポジウムを開催(5/11)
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社会主義の実現に向けて日韓労働者は団結してガンバロー(5/11 DC会館) |
核心は、職場からの闘争力の形成−ソウル本部
明確な時代認識で全組合員を獲得−動労千葉
5月11日、DC会館において、動労千葉と外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会実行委員会の呼びかけにより「日韓労働者シンポジウム」が開催され、韓国からは民主労総ソウル本部・チエジョンジン本部長、イピョンソン組織部長が参加して「世界大恐慌下における国際労働運動の方向」と題して活発な討論が行われた。
この間、動労千葉と民主労総ソウル本部との間では、昨年11月に千葉とソウルで2回にわたり理念交流が行われ、日本と韓国における労働者のおかれた状況が同じであること、職場における労働者の団結した力が社会を変革する原動力であること、そして労働者の国際的連帯の中にこそ労働者の解放があることを確認してきた。
今回のシンポジウムは、こした詩論を受けて、社会主義実現に向けて職場での実践を踏まえた議論が行われた。
情勢は大恐慌−6月のイミョンバク政権打倒闘争へ
最初に、ソウル本部・チエジョンジン本部長からは「経済危機と労働者の闘い」と題して、米国のバブル崩壊は経済を萎縮させ、大恐慌へと向かわざるを得ないこと、こうした情勢の中ででイミヨンバク政権による非正規職法や言論法の改悪をはじめとした悪法の強行や労働組合への治安弾圧の激化が行われていることなどが提起された。
次にイヒョンソン組織部長から、本部長が提起した情勢を受けて、「労働者の闘いの方向」と題して、資本主義を超えて代案社会(社会主義)をめざすこと、その核心は職場からの労働者を主体とした闘争力の形成にあること、そして何よりも労働者の国際的連帯を打ち固めることが重要であることが訴えられ、当面、6月をイミヨンバク政権打倒に向けて労働者の総決起で闘う方針を明らかにした。
資本とに非和解的な問いで堅い団結と信頼関係を築く
ソウル本部からの提起に続いて、動労千葉からは田中委員長が、「世界大恐慌下における労働運動の方向」と題して提起が行われた。
田中委員長は、昨年の11月集会でソウル本部・イジエヨン前本部長が「心の中に居座っている敗北主義を振り払おう。改良主義を克服し、資本主義の生産様式を打破し、社会主義へと進む変革的労働運動で自らを革新しよう」と訴えたことを紹介して、日本、韓国、そしてアメリカの労働者が「社会主義」を求めて労働運動の変革を訴えていることの重要性を改めて確認した。
そしてこの重大な課題に対するひとつの考え方として動労千葉がめざしたもの、闘いの中からつかみ取った経験として、@普通の労働者、労働組合の中に大きな可能性があること、A組合員と共に「労働組合とはいかにあるべきか」を真剣に問い続け、職場での資本との非和解的な闘いを継続してきたことをあげた上で、特に国鉄分割・民営化攻撃とその攻防の結果が、今日の労働運動の現状、労働者が置かれた現実の一切を規定していることを訴えた。さらに、動労千葉が分割・民営化攻撃と闘うことができた理由として、@明確な時代認識で全組合員を獲得したこと、A「労働組合はいかにあるべきか」を問い続けたこと、B労働者の団結した力に依拠したこと、C職場での資本との非和解的闘いの積み重ねによって固い団結と信頼関係が築かれたこと、D指導部が日和らなかったことをあげ、日々の闘いの中にこそ社会を変革する重要なカギがあることを訴えた。
労働運動と、労働者の党建設を車の両輪として闘おう!
民主労総ソウル本部と動労千葉からの提起を受けて動労千葉組合員や実行委員会に参加する労働者、学生から次々に質問や意見が出されるなど、活発な討論が行われた。
そして、討論の最後に田中委員長から、「今こそ労働運動の中から労働者の党を作り上げる必要がある。労働運動と労働者の党を作ることを車の両輪として闘おう」と締めくくりのあいさつが行われ、日韓労働者シンポジウムは成功裡に終了した。
大恐慌に立ち向かう闘う労働運動の新しい潮流をつくりあげよう!日韓労働者の連帯で、労働者が主人公の社会をつくりあげよう!組織拡大に全力で決起しよう!