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8・15労働者市民のつどい
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現地調査の最後に、石川一雄さん宅へ |
7月20日、部落解放東日本共闘会議主催で、狭山第3次再審勝利に向けて、狭山現地調査が行われ、動労千葉からも代表が参加した。
現地調査には、動労水戸や東日本解放共闘に参加する仲間たち10名が参加し、解放同盟全国連杉並支部の方による説明で行われた。
狭山事件は、1963年5月1日に発生した女子高生殺害事件を口実にして、警察権力が部落差別の下で石川一雄さんをデッチ上げ逮捕した冤罪事件だ。石川さんは、逮捕以来45年間、権力犯罪を許さず、真正面から闘いぬいている。
一方、狭山事件をめぐる裁判闘争の中では、「地下足袋」や「万年筆」等、多くの矛盾が指摘されているにもかかわらず、裁判所はこれらを一切無視し、現地での検証は一度も行われていないのだ。
980メートル移動に1時間50分?
現地調査当日は、真夏の太陽が照りつける猛暑だったが、石川さんが事件当日に歩いた真実のコースと、検察によるデッチ上げコースの双方(約10q)を歩いた。とくにデッチ上げコースでは、「石川さんと女子高生が出会った場所」までの980メートルを「1時間50分」かけて石川さんが歩いたとされている。しかし、現地調査に参加した仲間たちが、杉並支部の方の説明を聞きながらゆっくり歩いても、30分程度で現場まで到達するなど、あらためて権力によるでっち上げを体感することができた。
その他にも殺害現場とされる場所や警察が犯人を取り逃がした現場、石川さんが働いていた養豚場も調査し、部落差別の中で石川さんがデッチ上げ逮捕された当時の状況をあらためて実感した。石川さんの無実をかちとるためにも証拠の開示と裁判所の現地調査が絶対必要だ。狭山第3次再審闘争勝利へ闘いぬこう。