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労働者こそこの時代の先頭に!今こそ闘う労働組合の復権を
労働組合は何をしているのか!

 この15日、全国20万隻の漁船がストライキに立ち上がった。全国の漁民はこのまま燃料の高騰が続けばもはや廃業するしかない切羽つまった状況におかれている。この間「日刊」で報告してきたように、世界中でトラック労働者や漁民がストに立ち上がっている。さらに、穀物の高騰は全世界に深刻な飢餓をもたらし、食料暴動が燃えひろがっている。
 サブプライムローンの破たんで行き場を失った投機マネーが原油や穀物の値を吊り上げているのだ。さらにはバイオ燃料ブームが穀物高騰に拍車をかけている。「環境にやさしい」などとキレイ事を言うが、これもバイオ燃料が儲かるというだけのことだ。「環境」という美名の下に、貪欲な資本家どもが世界中で何億という労働者や農民をくい殺している。

資本主義が行き着いた最後の姿

 これは、資本主義社会が行き着いた腐れ果てた最後の姿だ。資本主義体制は70〜80年代から解決のつかない危機に立ち至っていた。その危機を背景に出てきたのが新自由主義政策だった。企業に無制限の自由を与え、全世界に弱肉強食の競争原理を解き放ったのである。
 その結果、労働者には、雇用や賃金、権利、社会保障制度を解体する激しい攻撃が加えられ、貧困と格差が世界に蔓延した。何ひとつ実態のない「バブル」が様々な形でつくりだされ、それが破産するたびにそのツケが全て労働者に回された。そして「自由社会を守るため」と称して戦争が「正義」となった。
 最後の最後に行き着いたのが低所得者・貧困層をだまして多額の住宅資金を貸し付けるというやり方だった。もうたくさんだ! こんな腐った社会の在り方は変えなければならない。

今こそ闘う労働組合を創ろう!

 問題は労働組合だ。これまで「労働者こそ社会の主人公だ、労働者の団結した力こそが歴史をつくる力だ」と何度確認してきたことか。だが、労働組合の腐った幹部たちは、労働者が本来もつその力をおとしめ、闘う団結を破壊することに血まなこになってきた。資本の手先となって様々な攻撃を全て容認し、あるいは自ら率先して推進してきたのは御用組合の幹部たちだ。その結果が今の現実だ。漁民が全国で一斉にストに立ち上がっているというのに、労働組合は一体何をしているのか。
 JRだって同じだ。JR総連をはじめ、JR労組、JR連合、国労も含めその幹部たちは恥ずかしいと思わないのか。JR東日本では、会社は空前の利益をあげ続けているというのに夏季手当は減額だ。「燃料費の高騰」や「株式市場が不安定化している」というのが理由だ。冗談じゃない。われわれは家族の生活を支え生きていかなければいけない。生活は日々苦しくなっている。彼らは業務外注化を進めているが、契約社員の超低賃金では、まともな生活など到底できるはずもない。だが、経営幹部たちの頭の中にあるのは企業の利益や株式市場のことだけだ。そもそも物の考え方、発想が根本から違うのだ。奴らと俺たちは絶対相容れない関係にある。
 それなのに、「企業あっての労働者」などという企業意識を宣伝し続けたのが御用組合の幹部たちだった。今こそ、現場の力でこんな現実を打破しなければならない。
 世界では労働者が眠りからめざめストライキが津波のようにおしよせている。現場からの怒りの声によって、組合幹部の制動をはねのけ、闘いが組織化されている。いよいよ闘う労働組合
が荒々しく復権する時代がやってきた。いまこそ、動労千葉に結集しともに闘おう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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