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サミット粉砕!6・29全国労働者総決起集会
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サミット粉砕!6・ 29労働者集会は2150人が結集 |
洞爺湖サミットが目前に迫った6月29日、代々木公園で開催された「サミット粉砕! 6・ 29全国労働者総決起集会」は激しい雨をついて2150人が結集し、首都厳戒体制を突き破って渋谷の街を席巻する戦闘的なデモが全参加者の力でかちとられた。この報道は、韓国の大統領府に攻めのぼる民主労総ソウル地域本部の闘いとともに全世界をかけめぐった。
デモコースを不許可
集会の直前に東京都公安員会は、渋谷駅前を通るデモを不許可とする暴挙を行ってきた。新自由主義のもとでの貧困と格差、民営化と非正規雇用への怒り、食糧、燃料高騰への怒りが世界中でデモ、ストライキの嵐となって広がっている。それが、新自由主義政策を押し進めている首脳どもの集まる洞爺湖サミットへの怒りとなって爆発しようとしていることに恐れおののいているのだ。
集会は、動労水戸石井真一委員長の開会あいさつで始まった。連帯のあいさつにたった北原鉱治 三里塚反対同盟事務局長は「今の日本を根本から変えるときだ。今日の集会は、生きるための闘いの第一歩だ」と訴えた。竹内更一
憲法と人権の日弁連をめざす会事務局長は、この間の法政大の学生弾圧に多くの新人弁護士が立ち上がっていることを報告し、「この社会にレボリューションをまきおこそう」と、ともに闘う決意を述べた。部落解放同盟全国連西郡支部からは岡邨副支部長をはじめ多くの仲間が登壇し、支部大会の大成功を報告した。さらに滞日外国人の仲間から「労働者の解放は労働者自身の事業だ。全世界の労働者、団結!」と熱い連帯のあいさつ。
労働者の団結だけが社会を変える
田中委員長基調報告
首都厳戒体制を突き破って渋谷の街を席巻する戦闘的なデモを貫徹 |
集会の基調に立った動労千葉の田中委員長は、冒頭渋谷デモ禁止を激しく弾劾し、「なぜ、動労千葉がサミット粉砕をよびかけたのか。全世界が新自由主義に怒っている。動労千葉は、この一番最初の攻撃であった20年前の国鉄分割・民営化攻撃と闘いぬいた。しかし、この20年間日本で、そして世界で労働運動は後退した。秋葉原事件と蟹工船ブームは一つのものだ。人間をモノのように扱い、あらゆるものを金勘定に変え、苛酷な派遣労働をつくり出したのはサミットに集まるG8の連中だ。敵を見えなくさせたのは、体制内の腐った労働組合幹部だ。しかし、全世界で食糧暴動、燃料暴動、デモ、ストライキが起きている。資本主義の危機は深まっている。労働者の団結だけが社会を変えることができる。この闘いは全世界とつながっている。職場で闘いを巻きおこそう。怒りを語ろう。7・6札幌闘争に結集し、11月労働者集会1万人結集を」と訴えた。
特別報告では、国労小倉闘争団で5・27臨大闘争弾圧被告の羽廣憲氏が「1047名闘争をめぐって原則的な闘いを一人でも貫けるかどうかが問われている」と訴えた。さらに「日の丸・君が代」被処分者、40名の不当逮捕、15名の不当起訴と闘う学生、百万人署名運動、沖縄・辺野古、北海道と全国から結集した仲間が闘いを報告した。さらに自治労、全逓、教労、医療、合同労組の仲間が決意を表明。
最後に動労千葉長田書記長が「資本主義は命脈が尽きた。職場からの闘いで資本主義を打倒していこう」と閉会のあいさつを行った。
大注目の渋谷デモ
さあ、いよいよデモだ。警察はデモ警備のために全国から2500人の警察官を動員し、渋谷駅前の通りを警察バスで封鎖し、交通を完全に遮断した。歩道にテープを貼って、沿道とデモ隊が合流しないように必死だ。公園の出口からデモ隊列を寸断し、両側からのサンドイッチ警備で弾圧しようとする機動隊と激しく衝突。一歩も引かずにスクラムを組んで闘うデモ隊の登場に渋谷の街は大注目だ。沿道では青年たちがくいいるように見つめている。学生・青年労働者の不当逮捕(8名)の瞬間には、周りの通行人から「がんばれよ」と声援がとんだ。
続く7・6札幌現地闘争を闘いぬき、洞爺湖サミットを労働者の団結の力で粉砕しよう!