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世界に貧困と戦争を強制する洞爺湖G8サミット許すな
戦争・格差・貧困・・・もうたくさんだ!
6・29代々木公園へ!

「サミット」とは?

 アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、ロシア、そして日本の首脳たちが北海道・洞爺湖に集まってG8サミットが開かれる。1975年以来開催されるようになった帝国主義首脳たちの会議だ。
 こうした会議が毎年開かれるようになったのは、当時アメリカの大統領だったニクソンが、ドルと金の交換を停止すると一方的に発表したことがきっかけであった。これは各国の通貨が紙くず同然のものでしかなくなったということであった。なぜなら世界経済は、《各国の通貨  ドル  金》という信用の上に成立していたからである。それでこの危機を乗り切るために、主要な帝国主義国の首脳どもが集まって、通貨のレートを決め、「信用」を演出して世界経済を維持することを目的として、サミットが開かれるようになったのだ。

戦争と貧困を強制

 これは歴史的な事態だった。当然にも問題はそれで終わらなかった。なぜなら資本主義の危機はどんどん進行し、結局それは、一方では労働者への激しい攻撃、他方では勢力圏や資源をめぐる列強国による世界の再分割=戦争の危機の進行とならざるを得ないからだ。
 そしてサミットは、毎年のように、あらゆる利害の調整が効かなくなり、全世界の労働者に貧困と戦争を強制する場という性格を強めていった。
 労働者の非正規職化も、民営化も、ワーキングプアも、貧困も、医療や年金の解体も、飢餓も、環境破壊も、そしてイラク戦争も、全てやつらがサミットで利害を衝突せさながら決めて世界中の労働者に強制してきたことだ。
 戦争・格差・貧困──もうたくさんだ!労働者の団結した怒りの声をサミットにぶつけよう。

歴史の転換点でのサミット

 しかも、今年の洞爺湖サミットは、まさに歴史の転換点でのサミットになる。
 アメリカでサブプライムローンが焦げつき、それを証券化した金融商品が紙くずと化し、世界中の銀行や証券会社、さらにはその保障会社などガタガタになっている。低所得者をだまして高利の住宅ローンを貸し付け、それを証券化し、世界中で売りまくって莫大な利益を手にする。アメリカでは何百万という労働者が家を失い、路頭に叩き出されている。これは資本主義が行き着いた、腐り果てた最後の姿だ。
 各国の中央銀行は莫大なカネを注ぎ込んで、必死に危機をくい止めようとしているが、もはや不可能だ。明らかに金融大恐慌の過程が始まっている。
 しかも、行き場を失ったカネが、食料や原油を暴騰させている。激しいインフレが始まっている。貪欲な資本家たちは、食物まで投機の対象にし、数十億もの人々を飢餓に追いやっている。全世界で食料暴動が爆発している。

何が討議されるか

 討議される主な議題は、▼恐慌対策、▼地球環境問題、▼食料問題、▼アフリカ問題、▼労働・社会保障問題、▼治安問題、▼イラクなどの戦争問題等だ。
 恐慌対策──いかなる「解決」も、どのような「合意」絶対不可能だ。なぜなら世界の支配者たち自身が「どこにどれだけの危機が潜んでのかすら把握できない」と言っているのだから。地球環境問題──有効な「解決策」など絶対に打ち出せない。口先だけだ。なぜならカネ儲けのために自然の吸収量の2倍以上の二酸化炭素を排出し続けてきたのは彼ら自身だからた。食料問題──絶対に「解決策」など打ち出せない。なぜなら、バイオガソリンなどと言って、カネ儲けのために飢餓に苦しむ世界中の人々から食物さえ奪い、それに輪をかけて投機のために穀物などの値段をつり上げている資本家たちの代表が各国の政府だからだ。アフリカ問題──「アフリカ開発」とは、石油や鉱物資源など、市場と資源の奪い合いだ。アフリカの貧困問題などが取り上げられているのタテマエに過ぎない。
 結局、洞爺湖サミットを契機として、労働者をさらに犠牲にし、新たな世界再分割戦が始まろうとしている。G8サミットとは、世界の帝国主義者たちの強盗会議だ。

全世界の目ざめ!

 だが、新自由主義による激しい攻撃は、全世界の幾千万、幾億という労働者や農民を深い眠りから呼びさました。
 ヨーロッパでは全土でつなみのようなストライキの嵐が轟いている。アメリカでねストライキが激発し、ILWUの仲間たちはメーデーの日にイラク戦争に反対して西海岸の全29港をストップさせた。韓国では連日何万という労働者や学生が、民営化やアメリカからの牛肉輸入問題で立ち上がっている。アフリカ、アジア、中南米で食料暴動が燃え上がっている。中国でも1年に10数万件の暴動が起きている。時代は変わろうとしている。(この点は次号で)

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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