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No.

運転士は窒息寸前だ!
これでは再び尼崎事故が起きる!
明日 春闘第一波ストへ

 重箱のスミをつつき、運転士をがんじがらめにするような職場規律攻撃が強まっている。運転士は窒息寸前だ。こんなくだらないことをやっていたら再び尼崎事故が起きる! 怒りの声をあげよう。運転保安確立に向け、闘いを強化しよう。

運転士はドレイじゃない!

 とくにその典型が千葉運転区だ。例えばこんな状況だ。千葉運転区では1月7日から2月18日にかけて「55歳以上の運転士の基本動作確認」と称して管理者らの添乗チェックが一斉に行われたが、その結果、「指導」されていることは次のようなものだ。
 ▼汽笛の近くに足が置かれていない、▼停通確認の際カード(時刻表)に指が触れていない、▼指差喚呼にメリハリがない、▼指差喚呼の動作が小さい、▼停車時の衝動が大きい、▼ブレーキ弁ハンドルを上からかぶせて持つ(ブレーキ弁ハンドルは下から持つのが基本動作)、▼添乗報告不適切、▼ブレーキ扱いにバラつきがある、▼ゲージの確認がおろそか、▼信号喚呼前にブレーキを緩める、……。しかもその「指導」、は個々人に対してはもっと細かくなる。例えば「指差喚呼は行われているが、動作にメリハリがない。指差喚呼を行う際、「名称」「信号現示」 「指差」を分けてメリハリをつけて行うこと」「本千葉発車後に千葉到着番線の確認を行った。本千葉停車中に、到着番線の確認を行うこと」という具合である。
 冗談じゃない!こんな事までチェックされ、監視され、つべこべ言われて運転士などやってられるか。運転士はドレイじゃない!労働者はロボットじゃない!

「日勤教育」=いじめの現実

 そればかりではない。長年運転士をやっていれば誰にでもあるミスに対し、長期間「日勤」に降ろして、これでもか、これでもかと本人の気持ちがボロボロになるまで追及されるようなことが今も行われている。次の実態は、うっかり入換信号機を見落としてしまったある運転士が実際にやらされたことである。
 事故の当日から5日間連続して事情聴取。その間、「事故当日の行動」を2回書面に書かされ、その他に「自分に何が足りなかったのか」「要所で雑念を持たないようにするにはどうしたらよいか」「考え事をしていても基本動作ができるようにするにはどうしたらよいか」という「課題」で三つの文書を書かされる。6日目には知悉度の試験をやり、「事故構造分析シート」を書かされ、さらにその翌日には検診センターで簡易精神鑑定とSAS(無呼吸症候群)の検査。その後9日間にわたって繰り返しハンドル訓練や出区点検の「見極め」が行われ、最後に「基本動作確認を実施した感想」「これからの業務に関する心構え」という二つの「課題」について書面の提出を求められ、結局乗務に復帰するまで1ヵ月以上、来る日も、来る日も、こんなことが続いたのである。
 しかも「見極め」では、「○○駅〜△△駅間の運転時分が約10秒遅れた」「□□駅〜◇◇駅間の運転時分が約9秒遅れた」「指差喚呼の際(指が)目標物を指していない」などということが書面で指摘され続けた。完全に「いじめ」としか言いようのないやり方だ。

本来の仕事はそっちのけ!

 本来報告する必要もないごく些細な問題についてまで全てを報告しなければ「隠ぺいだ」と言って追及され、私服で駅の柱の陰に隠れて運転士のあら捜しをするようなことには全力を注ぐ一方、悪天候で列車が乱れることがわかっていても平気で現場長が帰ってしまったり、今問題になっている「伝令法によらない救援」等、運転取扱いや規程に係わる肝心な問題については、運転士が何度疑問や質問をぶつけても回答が返ってきたためしはない。一体これは何なのか!「携帯解雇」の時だってそうだ。「隠さず話してくれれば悪いようにはしない」などと言っておいて、その結果が突然の解雇通知である。
 尼崎事故について、われわれの視点から見れば何ひとつ本質に迫っていないと言わざるを得ない「事故調査委員会」の報告ですら「運転士にペナルティーであると受け取られることのある日勤教育又は懲戒処分を行い、その報告を怠った運転士にはより厳しい日勤教育又は懲戒処分
を行うという同社の運転士管理方法が関与した可能性がある」と指摘せざるを得なかったことを何と思っているのか。
 ふざけるな! JRの横暴、現場長の横暴を許すな!08春闘をストライキで闘おう。ライフサイクル提案を撤回させよう。

イラク開戦5周年
3・16全世界一斉デモへ
▼3月16日 13時30分
▼代々木公園B地区 (JR原宿駅下車)

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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