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今こそ1047名の解雇撤回を!
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「1047名解雇撤回!」−動労千葉争議団が先頭に立つ |
満杯の人で熱気あふれる集会となった |
2月17日、東京・全水道会館において動労千葉よびかけによる「国鉄1047名解雇撤回! 08春闘勝利! 2・17労働者集会」が開催された。会場には、400名を超す労働者市民らが詰めかけ、ロビーや階段にまで人があふれ、熱気あふれる集会となった。
集会は、君塚副委員長の開会あいさつで始まり、小倉交渉部長の司会で進められた。連帯のあいさつにたった動労千葉鉄道運輸機構公判弁護団の佐藤昭夫弁護士は、1・23全動労判決にふれ、全動労原告団・弁護団が手放しで勝利といっているが、これによって「政治解決」への動きが加速していると戒めた。
三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴氏は、「反対同盟は、動労千葉と車の両輪として闘いぬき、ともに生き残ってきた。その動労千葉の分割・ 民営化闘争勝利宣言は極めて重要だ。3・16から3・
30三里塚現地闘争へ総決起を」と訴えた。
憲法と人権の日弁連をめざす会の西村正治弁護士からは、日弁連会長選挙で同会の高山俊吉弁護士が司法改革絶対反対を掲げて7000対9000という僅差に迫る得票を得、大成果をかちとったとの報告が行われた。
全日建運輸連帯関西生コン支部から武谷執行委員がこの間の弾圧との闘いを報告し、武委員長のメッセージを読み上げた。さらに動労千葉を支援する会山本事務局長、国労5・
27臨大闘争弾圧裁判被告団の冨田氏 からのあいさつを受け、集会の基調を田中委員長が提起した。
あらためて国鉄・分割民営化を問い直す─労働組合に問われている課題
田中委員長は、「1047名闘争が岐路に立ち、主体の側に危機が生じている。しかし時代は変化している。沖縄の12万人の決起をはじめ、全駐労や北教組のスト、青年の意識の変化など、全世界で労働者の反乱が始まっている。資本主義の終わりが始まった。とりわけJRにおいて分割・民営化の矛盾が噴出し、革マル結託体制が崩壊するという重大な転機が訪れている。あらためて国鉄分割・
民営化攻撃とは何だったのか。戦後最大の労働運動解体攻撃であり、『新自由主義』と国家主義の台頭をもたらし、『民営化─非正規職化』『貧困・格差』攻撃の出発点だった。分割・民営化攻撃の決着を許さず、1047名の解雇者が今も闘い続け、ナショナルセンターの枠を越えて、闘う労働運動再生に向けた戦略的位置をもつ国鉄1047名闘争の位置は、ますます大きくなっている。この20年余りの闘いを総括してみれば、動労千葉はなぜ闘いぬくことができたのか。労働運動の原則を貫き、労働運動はいかにあるべきかを問い続けた闘いを積みかさねてきたからだ。闘いの中でつかみとった教訓は、@資本と労働者の関係を絶対にあいまいにしない、A困難なときに問われるのは指導部、B労働者は闘うことによってしか団結を守れない、C資本と闘うためには、まず自らと闘うこと、D労働者階級全体の利益、労働運動全体の前進という観点を忘れないことだ。今こそ闘う労働組合を時代の最前線に登場させよう。攻防の焦点は、国鉄、日教組、自治労、郵政だ」と訴えた。
特別報告にたった東京教組と三浦半島教組の仲間は、先日の日教組の全国教研集会で、全体集会が中止になったのは、会場側の問題だけではなく、日教組本部の問題だったことを暴露し弾劾した。そして「日の丸・君が代」不起立闘争の拡大で団結し、日教組を再生させる決意を明らかにした。さらに民営化・労組破壊と闘う全逓東京中郵と大阪・豊中市職の仲間からの報告ののち、動労千葉争議団高石君、国労秋田闘争団の仲間、動労水戸・石井委員長からの決意を受けた。
闘いに何を残すのか
高石君は、「私たちの闘いの目的は、国家的不当労働行為を絶対に許さない。そして自分たちの名誉を回復することだ。しかし今、そうしたものを投げ捨てて解決しようとする方向にいこうとしている。国の攻撃に対する歯止めとして20年間闘ってきた。闘いに何を残すかが問われている」と、「4者・4団体」路線を鋭く批判した。
最後に職場で資本の弾圧や体制内組合指導部の制動をはねのけながら闘う青年労働者らから決意を受け、繁沢副委員長の閉会あいさつ、山口執行委員の団結ガンバローで集会を終了し、元気よくデモに出発した。