home page 日刊動労千葉 前のページに戻る

No.

全力で11・4へ

沖縄の怒り-反撃は始まった

 7月29日、沖縄で11万6千の怒りの声がマグマのように噴き出した。「集団自決」について、軍による強制・命令は無かったとする教科書検定への怒りの声だ。
 11万6千という結集は、数十年に及ぶ沖縄闘争の中でも最大の規模だ。そしてその団結した力が政府を突き動かそうとしている。我慢のならない怒りの声が噴出し、時代は明らかに動こうとしている。
 この島ぐるみの闘いの中心を担ったのは、沖縄県高教組であり、自治労だ。多くの労働組合の幹部たちは腐敗のかぎりを尽くしている。だが、そうした現状を突き破って、労働者の新たな闘いが始まろうとしている。
 館山運転区廃止反対闘争が示したように、闘う労働組合が軸となれば、全国の至るところから大反乱が起きる条件が生まれてきている。

自民党支配の崩壊「生きさせろ!」の叫び

 安倍は参院選の惨敗でボロボロになり、辞任した。福田政権は自民党支配の最後のあがきだ。1955年以来の自民党支配が崩れようとしている。自民党の歴史的惨敗と安倍政権の崩壊は、これまでの延長線上に起きている単なる浮き沈みではない。ついに日本資本主義が末期症状を迎えていることを示すものだ。民主党では何ひとつ変わらない。労働者が団結して歴史の最前線に登場しなければならない時代がやってきたのだ。
 小泉−安倍は「美しい国」などと言って、日本の全ての労働者に耐え難い苦しみや痛み、貧困と格差を強制した。若者や高齢者をワーキングプア、ネットカフェ難民、ワンコールワーカーという現実に叩き込んだ。医療や年金、教育、地方を破壊し、未来と希望を打ち砕いた。改憲国民投票法制定や教育基本法改悪を強行し、自治労・日教組を「国民の敵」と呼んで一切を労組破壊攻撃にすり替える卑劣な攻撃への我慢のならない怒りの声が噴出し、「生きさせろ!」という労働者の反乱が始まっている。その怒りの声が安倍政権を打倒したのだ。

資本主義体制の末期症状

 この間世界中に連鎖した株価の暴落や金融危機は、帝国主義による世界支配が崩れ落ちようとしていることを示した。世界の基軸国・アメリカの経済が、低所得者に高利で住宅ローンを貸し付けて住宅バブルをつくりだし、しかもそれを総額数兆円という無数のハイリスク・ハイリターンの債権にして世界中に売り捌くというマネーゲームによってしか成り立たなくなっている。それが今回の事態によってあらわになった。全ては何の実体もないフィクションだったのだ。現実に存在しているのは、貧乏人に高利の住宅ローンを貸して借金漬けにしたということだけだ。それがマネーゲームの道具にされ世界中に売り捌かれた。
 しかもその背後では、労働者の生きる権利を奪い尽くす文字通り全面的な攻撃が吹き荒れている。07年度にはアメリカでの住宅の差し押えが2百万件をこえるだろうと言われている。テレビでは、警察が銃を構えドアを蹴破ってそこに住んでいる労働者を叩きだす映像が流れていた。2百万世帯の労働者が路頭に叩き出されようとしている。腐り切っている!だがこれが現実だ。資本主義体制が崩壊しようとしているのだ。

闘う労働組合が時代の最前線に!

 闘う労働者、労働組合が時代の最前線に登場するべき時代がやってきた。全世界で労働者階級の反撃が始まり、革命的情勢が到来している。時代は動こうとしている。求められていることは、情勢に負けることなく怒りを組織し、展望を語り、原則を曲げずに団結を組織することだ。自らがこれまでのあり方を日々打ち砕き、「団結した労働者の闘いこそが社会を変革し、歴史をつくる力だ」という一点に依拠して闘いぬくことだ。
 至るところから反撃の火の手が上がり始めている。だがその怒りの声は未だバラバラに存在している。11・4労働者集会はその怒りの声をひとつに団結させる場だ。11月労働者集会も今年で10周年。われわれは、今年の11月集会を新たな出発点として、ずっと掲げ続けた「闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう」のスローガンを、本当に実体をもったものとしてつくりあげる決意だ。今こそ、闘う労働運動の復権をめざして全力で職場から立ち上がろう。

11・4集会へ!全支部から総力結集を
▼11月4日 /正午開会
▼ 日比谷・野外音楽堂
●改憲・戦争・貧困・格差社会をぶっとばせ
●闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう
●1万人の怒りの声で改憲阻止の大闘争を開始しよう
●職場・地域から闘う労働運動をつくりだそう

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
ページの先頭に
前のページに戻る