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6年間のすべての闘いの成果をかけて第2の分割・民営化新段階の攻撃と対決しよう! |
第36回定期大会が、9月30日から10月1日の日程で開催された。この定期大会は、まさしく第2の分割・民営化攻撃の新段階との対決であった6年間の闘いの成果を確認し、さらに提案されている京葉車両センターの車輪転削業務の外注化、「ライフサイクル」など、新たな闘いに起ちあがっていく場として、また全支部・全組合員が一丸となって組織拡大に決起していく場としてかちとられた。2名の平成採労働者を獲得した幕張、津田沼両支部の新組合員紹介を含め、大きく盛り上がるものとなった。
組織拡大をさらに広げよう! 大会は君塚副委員長のあいさつで開始され、議長に京葉支部・
石川義雄君、千葉転支部・ 大野茂君を選出したあと、田中委員長があいさつ(要旨別掲)。続いて、来賓の三里塚芝山連合空港反対同盟本部役員・ 鈴木幸司さん、動労千葉顧問弁護団・
葉山岳夫弁護士、社会民主党千葉県連合・ 若松繁男副代表、動労水戸・ 石井真一委員長、動労千葉を支援する会・ 山本弘行事務局長、動労千葉家族会・ 佐藤会長、動労千葉議員団から水野勝浦市議、中村御宿町議の各位よりあいさつを受けた。自らの戦争体験を含めた話をされた鈴木幸司さん、「階級的労働運動を闘い抜いている動労千葉の労働者に敬意をし、裁判・地労委闘争を徹底的に闘い抜く」と決意を示した葉山弁護士、士職登用差別事件の勝利を勝ちとった動労水戸、「わき上がる喜びをもって組織拡大の成果を喜びたい」と支援する会、組合員とともに組織を支える家族会、議員団の発言は、全体にこの6年間の闘いの前進を着実に感じさせた。
大会メッセージを披露したあと、一般経過報告から運動方針(案)までが一括して提起され、大会1日目の議事が終了した。
その後会場を移して、「組合功労者激励会」を開催。本年度に退職を迎えた争議団の川口春雄(旧津田沼)、伊藤隆(銚子)、中村俊六郎(鴨川)の各氏と錦織芳雄(銚子)氏が表彰された。動労千葉OB会から布施事務局次長が「OB会は年2回、総会と懇親会を行っている。OB会に加入して昔の仲間に年2回会おう」とあいさつ。続いて新組合員となった幕張支部・
渡辺君、山田支部長、昨年加入した内山君、津田沼支部・ 滝君、相馬支部長がスクラムを組んであいさつした。
最後に、大会に出席した動労千葉争議団14名が登壇し、「みんなの顔を見るのを楽しみにしている」、「原則を曲げずに闘っていくことが新しい仲間を獲得する原動力だ」と結び、歓談と懇親の団結の輪が、そこここで続いた。
新たな情勢の下で本定期大会を迎えている。安倍政権が崩壊し、福田新政権になった。昨日、沖縄では日本軍が強制した沖縄住民集団自決の教科書検定削除に抗議して12万人の県民が決起している。JR─革マル結託体制が崩壊し、10月1日予定のライフサイクル提案、車輪転削業務の外注化がともに延期となった。そして、新たな2名の仲間を迎え本大会を開催している。
この6年間の闘いは、シニア・外注化を千葉のみが阻止し、強制配転者14人を復帰させ、安全運転闘争、幕張構内事故闘争の勝利、館山・木更津基地廃止攻撃には団結を軸に闘いぬいて勝利した。また、勝浦・御宿選挙では全支部組合員が総決起して勝利した。
この1年間の総括すべき点は、@「俺たちは鉄路に生きる3」でも明らかな通り、動労千葉は分割・民営化攻撃に唯一団結を守りぬいてJRに乗り込み、20年を経た今、分割・民営化に勝利したと宣言できる地平にたった。A反合・運転保安闘争の発展がその土台を築いた。Bまた、館山・木更津基地廃止反対闘争の過程で「時代」が見えてきた。Cしかし、この延長線上のままでは、闘いは一歩も前進しない。飛躍が求められている。
小泉─安倍政権の下で生み出された雇用・賃金破壊、年金・医療・介護破壊、憲法改悪攻撃に参院選では、怒りが噴出し安倍は打倒された。55年以来の自民党支配の崩壊の始まりであり、全世界的に起きた金融危機、株価不安も資本主義体制の末期症状を示している。いよいよ闘う労働組合が歴史の最前線に登場する時代が到来した。一方で時代に通用しなくなった労働組合が崩れ落ちようとしている。貧困・「格差」の原因の半分は闘わない労働組合にある。腐った労働組合は、労働者を殺す。新しい闘いが必要だ。全世界でも大反乱が始まっている。JRをめぐる情勢も激変している。
本大会でかちとるべき課題は、@組織拡大闘争に全ての力を集中して闘おう。これは国鉄分割・民営化攻撃との最終的な決着をつける闘い、そして資本との最大の攻防戦だ。全支部・全組合員が総決起し、蟻の一穴を押し広げよう。3ヶ月間の組織拡大決戦を構えて闘おう。A11・4労働者集会の成功のために総決起しよう。今の労働運動を下から揺るがすネットワークをつくろう。平成採を全職場から結集させよう。B1047名闘争は危機に立っている。原点に返って闘おう。C反合・運転保安闘争の発展をかちとろう。