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住宅援助金減額は、実施的な賃下げだ!
「住環境に関する福利厚生制度の見直し」でJR東日本本社と団交(6/1)

 JR東日本が5月8日に提案してきた「住環境に関する福利厚生制度の見直し」による住宅援助金の減額に関しては、提案直後から現場において、「なぜ減額するんだ」「実質的な賃下げだ」との怒りの声が上がっていた。こうした声を無視して会社は10月1日以降、住宅援助金の削減を行おうとしている。
 労働者の生活を破壊する援助金の減額を絶対に許すことはできない。

住宅援助金減額は、実施的な賃下げだ!

 6月1日、動労総連合は、申第11号に基づき、住宅援助金の減額撤廃等を求めてJR東日本との団体交渉を行った。団交の概要は下記のとおり。(文書回答は裏面参照)

組合 住宅援助金を減額する理由は何か?
会社 住宅援助金制度の立ち上げ時と今日では状況が違う。分割・民営化直後は、なかなか宿舎や寮への入居ができず、一定の期間を賃貸住宅で過ごしてもった。しかし現在は、社宅や寮も充実し、申し込めば大体入居できる状況になってきた。こうしたこよから受益の均衡を図るために賃貸住宅援助金の上限額を見直すこととした。
組合 現場では「実質的な減額だ」と怒っている。援助金を5万円受けている者は今後25000円に減額されることになるが、この差額を回復するためにどのくらいかかると思っているのか。とくに若手は大変だ。大幅な賃上げがない限り今の年配者に追いつくことなどできない状況だ。こうした中で減額されることは生活破壊そのものだ。
会社 一気に減額するわけではない。今年の10月以降、そして来年4月以降と段階的な経過措置も行うので、大きな負担にはならないと考えている。
組合 会社は、今回の減額提案により、今後どのようにしようと考えているのか。
会社 現在、特定地域の人には最大5万円を住宅援助金とし支払っているが、5万円を受け取ると言うことは、住宅援助金以外に5万円を賃貸住宅の賃料として持ち出していることになる。外にカネを使うよりは自分の持家のために、今回同時に提案した「住宅ローン支援制度」で使ってもらいたいと考えている。
組合 現在、賃貸住宅の者も、様々な事情があって賃貸住宅に住んでおり、直ぐにローンが組めるわけではない。会社の都合だけでものごとは進まないということをよく考えるべきだ。
会社 組合の主張も分かるが、今回の提案でお願いしたい。

 以上のとおり交渉は対立のまま終始した。

全て丸呑みのJR東労組が諸悪の根源だ

 住宅援助金を減額するからローンに組み替えろとは、なんという言いぐさか。労働者一人ひとりにはそれぞれの生活があるのだ。それを無視して「ローンを組め」とは言語道断だ。
 また、今回の会社による住宅援助金の減額提案の根底にあるのは、徹底したコスト削減を行いたいという考えだ。とくに社宅で37億円、寮で50億円の経費がかかっているとして、この負担額を減らすために住宅援助金の減額を行おうというのだ。
 この間JR東日本は、諸手当の廃止を強行し、駅の運転取り扱い要員不足に伴う「ライフサイクルの深度化」では平成採用運転士を40歳までに5年間駅に戻すと提案し、さらにその駅についても次々に委託や契約社員の導入を強行するなど、あらゆる犠牲を現場労働者に押しつけようとしている。絶対に許すことはできない。
 しかもこれは、JR東労組が率先して協力し、丸呑みしてきた結果として出てきているのだ。
 住宅援助金の減額反対!「ライフサイクル」提案撤廃!JR結託体制打倒!
 JR東労組解体ー組織強化・拡大へ闘いぬこう!

当面するスケジュール

◎第21回団結地引き網大会
 日 時 7月14日 (土) 9時集合
 場 所 九十九里・一つ松海岸

◎07年動労千葉を支援する会総会
 日 時 7月22日 (日) 13時から
 場 所 千葉市・DC会館
 内 容 (1) 動労千葉からの報告
     (2) 当面する取り組みについて
     (3) 懇親会 その他
 ※動労千葉運動の拡大へ、総会に結集しよう!
大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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